エレクトロニクス実装学術講演大会講演論文集
第19回エレクトロニクス実装学術講演大会
セッションID: 17C-03
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体内埋込型人工心臓駆動用経皮エネルギー伝送システムとそのEMC
*山本 隆彦越地 耕二塚原 金二巽 英介妙中 義之高野 久輝
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抄録
臓器移植以外に生存の望みのない末期的な心不全患者の社会復帰の手段として,一日も早い人工心臓システムの実用化が待たれている.これらのシステムの問題点のひとつとして,エネルギー供給問題がある.有線によるエネルギー供給は感染症の問題などがあるため,体外と体内に置かれた二つのコイル間の電磁誘導作用を利用して経皮的にエネルギーを伝送している.このため,電磁環境両立性が求められる.これまでに,現在研究開発を行っている体外結合型経皮エネルギー伝送システムと,そのEMIおよびEMSについて評価および検討を個別におこなってきたが,これらの両立に関する検討は十分に行われていない.ここでは,伝導性妨害波低減とサージイミュニティ向上に関する検討を行った.その結果,サージイミュニティ向上しながら,同時に,伝導性妨害波をCISPR規制値範囲内に十分収めることができ,しかも体外回路を41[%]軽量化可能であった.
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© 2005 一般社団法人エレクトロニクス実装学会
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