抄録
圧電性を有するポリフッ化ビリニデン(PVDF)フィルムは80℃以上の温度で加熱すると熱収縮を起こすとともに圧電性が著しく低下することから使用範囲が限定されている.本研究では,PVDFフィルムの加熱劣化現象を詳細に解析するとともに,高温安定性を改善するためのプレアニールの効果について検討を行った.プレアニール温度を120℃とすると高温曝露前の圧電定数は低くなるが,高温安定性が改善され,実用上150℃までの加熱に耐えうることがわかった.この検討結果をもとにヒューマノイドロボット用皮膚センサシステムを試作することに成功した.