抄録
光インターコネクションの更なる高速化、高密度化実現する方法として、近接した複数の発光点からそれぞれ別の波長の光を出射する多波長VCSELを用いた波長多重伝送を提案し、その要素技術の開発・評価を行なった。開発した多波長VCSELは、2つの発光点を有し、それぞれの発光点から波長848、862nmの光を出射する。発光点の中心間距離は30μmと近接している。また、この多波長VCSELと光導波路の位置ずれトレランスを大きくするため、光の入射部のコア幅を広げたテーパ付ポリマ光導波路を試作し、入射位置ずれトレランスが広がることを確認した。今後はこれらの要素技術を組み合わせた評価を行なう予定である。