抄録
アルミ電解コンデンサは、異常な電圧がかかると、コンデンサ内の温度が上昇し、内部の電解液がガス化して内圧が上昇し、一定の圧力以上に内圧が上昇すると、コンデンサに設置されている圧力弁が作動し、蒸気化した電解液がコンデンサの外部へ急激に噴出する。この電解液の噴出や臭気が消費者から発火であると誤認されたり、蒸気化した電解液がプリント配線基板に付着して回路のショートを引き起こす場合もあるため、これらの問題に対する改善が要望されている。今回、アルミ電解コンデンサに適した電解液吸収材を開発し、その吸収効果を確認したので、その結果を報告する。