2021 年 3 巻 1 号 p. 43-47
【目的】NST介入の総合的評価表を作成,運用し,NSTの介入効果の分析を行う.【対象および方法】2017年8月から2018年7月までに,複数回NST回診を行い,介入終了した140名を対象とした.総合評価表を用いてNST活動を評価し,NST介入効果を後ろ向きに分析した.【結果】評価項目は,『栄養指標』,『食事摂取状況』,『ADL』,『褥瘡』とし,それぞれに小項目を設け,判定基準を設定した.改善・やや改善72%,不変14%,やや悪化・悪化14%であった.【結論】症例数が少なく,対象者背景が不均一でもあることから,総合的評価表の妥当性を検討するには至らなかったが,NST活動の総合的評価を客観的に行うことができ,その結果改善に寄与できる可能性があると思われた.