日本液晶学会討論会講演予稿集
Online ISSN : 2432-5988
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ISSN-L : 1880-3490
2004年 日本液晶学会討論会
セッションID: 1C06
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フォトニック液晶_-_メゾとミクロの階層構造_-_
*山本 潤西山 伊佐井上 嘉横山 浩
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抄録
我々は、液晶分子2つを化学的に結合したツイン分子を、同種のモノマー分子のつくるスメクティック相に混合することで、液晶分子間の揺らぎを制御・凍結することができると考えた。この結果、分子の熱揺らぎを起源とする排除体積相互作用が弱められ、層状構造が著しくソフトになる。スメクティック秩序の弱体化に伴い、カイラル相互作用の効果に強く影響された、第4のスメクティックブルー相として、SmBPIso相を発見した。このSmBPIsoは、光学的に完全に等方性でありながら、可視光帯で大きな旋光能を持ち、クロスニコル下で温度・濃度・カイラリティに強く依存した特徴的な波長で呈色する点が極めて特徴的である。また、各種の実験結果から、SmBPIsoでは、局所的には対称性が破れて、可視光波長のピッチをもつ分子配向のねれ秩序と、分子長程度の周期のスメクティック秩序が同時に空間に同居し、有限の秩序変数を持つにも関わらず、より大きなスケールでランダム化された構造を、“自発的”に形成しているという結論が得られた。
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© 2004 日本液晶学会
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