抄録
光学活性な2-(6-メトキシ-2-ナフチル)プロピオン酸(Naproxen)をキラル部位の原料として用い、2つのキラル部位を有するらせん誘起材料を合成した。中心骨格となるコアにはジヒドロキシベンゼン,ジヒドロキシナフタレン,ジヒドロキシビフェニルについて検討し、キラル部位とエステルまたはエーテル結合させてらせん誘起力を測定した。その結果、らせん誘起力がキラル部位の置換位置,コア,結合様式の影響を受けている事が分かった。ベンゼン,ナフタレンコアを有するらせん誘起材料においては、キラル部位の置換位置によるHTPの値は、同様な大小関係を示す事が分かった。