日本液晶学会討論会講演予稿集
Online ISSN : 2432-5988
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2006年 日本液晶学会討論会
セッションID: 2B01
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イオンビームによるポリイミド膜表面と液晶配向軸の変化
*松嶋 仁三村 広二住吉 研
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抄録
45度方向からArイオンを照射したポリイミド膜表面をAFMで測定した結果、照射方向(Y軸)の直交方向(X軸)に平行な微細な凹凸(約25nmピッチ)が増えることが分かった。イオンビームの照射時間を増やすと、さらに約25nmピッチの構造は増加した。一方、Y軸に平行な構造は殆ど変化が見られなかった。Iso-N*-SmA-SmC*相系列のスメクティック液晶を、このセルに詰めた結果、照射時間が短いときは、液晶はY軸方向に配向し、照射時間を長くするとX軸方向に配向した。液晶をY軸方向に配向させる力よりも、X軸に平行な微細な凹凸による、液晶をX軸方向に配向させる力が、大きくなった結果と考えられる。
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© 2006 日本液晶学会
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