抄録
近年、液晶ディスプレイに使用されている一軸性ネマチック相に比べ、より高速な応答が可能である二軸性ネマチック相が注目されており、様々な形状の分子が合成されている。本研究では、シンプルな棒状分子で二軸性のネマチック相とスメクチックA相の実現及びそのスイッチング挙動を観測するため、化合物1、2、3などを合成した。これらの化合物は、パーフルオロフェニル-フェニル相互作用により、より高秩序な構造をとることが期待できる。また、分子短軸方向に分極を持たせることで、電圧印加によりスイッチングをすることが期待される。これらの化合物の液晶性を、偏光顕微鏡(POM)、X線回折(XRD)、示査走査熱量計(DSC) および電圧印加実験によって調査した。