Electrochemistry
Online ISSN : 2186-2451
Print ISSN : 1344-3542
ISSN-L : 1344-3542
Electrochemistryへの論文投稿の手引き
公益社団法人電気化学会Electrochemistry編集部
著者情報
ジャーナル オープンアクセス HTML
電子付録

2021 年 89 巻 Announcements 号 p. S1-S19

詳細
Abstract

This document is a manual that contains detailed information necessary for those who intend to submit manuscripts to Electrochemistry published by the Electrochemistry Society of Japan (ECSJ). It includes a submission guide, as well as guidelines, formats, and explanations related to the publication of Electrochemistry. Please note that an English version of this document [DOI: 10.5796/electrochemistry.21-S0002] conforms to the post-publication layout of the journal Electrochemistry; therefore, authors may consult the document as a layout reference.

  • ➢    Electrochemistryは公益社団法人電気化学会が発行する1933年7月に創刊された学術雑誌です.
  • ➢    本誌は年12回発刊される月刊誌です.出版日は校正後に随時指定され,月末に号が取りまとめられます.
  • ➢    論文は英語により掲載されます.
  • ➢    本誌の掲載論文はその著作権がすべて著者に帰属され,DOAJに採録されるオープンアクセス誌です.
  • ➢    掲載された著作物は所定のCreative Commonsの規定に基づく二次利用を自由に行うことができます.

1. はじめに-Electrochemistryについて

本手引きは,電気化学会が発行するElectrochemistry(以下,本誌)に原稿を投稿しようとする方に必要な情報を詳細に記載したマニュアルです.投稿ガイドをはじめ,本誌の発行に関わるガイドライン,フォーマット,解説などが記載されています.なお,本手引きの英文版1は本誌の出版後の英文レイアウトに準拠していますので,参考にしてください.

本誌は電気化学を通して学術・産業界に貢献することを目的として1933年に創刊された「電氣化學」2および「電気化学および工業物理化学」3の後継誌として1999年から発行されている公益社団法人電気化学会の学術論文誌です.2018年に学会情報誌の「電気化学」4を分冊化した後,オンラインによるオープンアクセス誌として発刊されています.本誌が取り扱う分野は,

  • •    電気化学
  • •    電気化学分野に関連する工業物理化学
  • •    電気化学分野に用途をもつ物質・材料の化学

です.本誌はこれらの分野で活躍する学会内外の研究者・技術者による英語で書かれた論文とレビューにより構成されており,学術活動の発表の場として広く活用されています.本誌の前身誌である「電気化学および工業物理化学」3の誌名にあるように,論文内容には必ずしも電気化学に関係する現象そのものが含まれていなくても差し支えありませんが,記載された内容と電気化学分野との関連について説明を加えるなど,本誌の主たる読者の興味が電気化学にあるということに注意して下さい

本誌に掲載された論文は著者と本会との著作権に関する合意事項に基づくオープンアクセス論文5となります.著者は論文原稿に関する著作権を保持し,組版後のPDFファイルについては,著者は機関リポジトリに掲載でき6,自由に二次利用できます.また読者を含む利用者は原稿の内容・図表の転載・二次利用(改変を含む)の権利はCreative Commonsによる規定7に基づき等しく許諾されますので,著者は研究成果を広く公表する機会を得られます.

一方,本会は著者との合意事項に定められた出版およびそれに関連する権利を独占的に保有します.(「4.1論文に関する著作権の合意事項」を参照)

2. 掲載WebサイトとISSN

本誌に採択された論文は独立行政法人科学技術振興機構(JST)が運営する科学技術情報発信・流通総合システム(J-STAGE)8の下記のURLにおいて公式に掲載されます.

掲載された論文の電子ファイルにはジャパンリンクセンター(JaLC)9を通じてデジタルオブジェクト識別子(document object identifier: DOI)9,10がCrossref1114により付与され,J-STAGE上において実装されます.論文書誌データはWeb of Science15, SCOPUS16, CiNii17等の各種データベースに登録され,文献検索の対象となっています.

本誌には下記の国際標準逐次刊行物番号(ISSN)18,19が付与されています.

  • Online ISSN : 2186-2451
  • Print ISSN : 1344-3542(2017年まで)
  • ISSN-L : 1344-3542

本誌の永続的な記事の保存はJ-STAGEを通してPorticoによるダークアーカイブに収録されています20

また,オープンアクセス誌に要する編集・出版上の信頼性の維持に取り組むことにより,Directory of Open Access Journals (DOAJ)に採録されています21

3. 倫理指針と利益相反に関するリスクの回避

3.1 倫理指針

電気化学会においては,会員が遵守すべき倫理規定を定めています22.従って,本誌に論文を投稿しようとする著者は,電気化学会の会員,非会員を問わず,Column 1に示す「Electrochemistryへの投稿に関する倫理指針」23に従う必要があります.本指針は投稿受付の条件となりますので,これを遵守していない論文は受付できません.また,投稿・出版後においても本指針が遵守されていないことが発覚した場合には,本会は,審査の前後にかかわらず,論文の取り下げまたは撤回を要求することもあります.本会は学会内外において論文内容に関する調査・審理が行われた場合には,誠実に対応する責務を負います.

Column 1 Electrochemistryへの投稿に関する倫理指針

 

Electrochemistryに論文原稿を投稿する著者は下記の事項を遵守し,その責任を負わなければならない.

  1. 1.   著者および共著者は他者の著作権を侵害してはならない.投稿原稿に関連した出版済みの研究内容に対しては,正確な典拠・引用を行わなければならない.他の資料から図表や文章を転載する場合には,それらが定める転載・二次利用の手順に従い,必要に応じて許可を得なければならない.
  2. 2.   投稿原稿には架空の情報,捏造した情報,虚偽の記載,盗用した内容が含まれてはならない.
  3. 3.   投稿原稿と同一または本質的に同じ内容を含む原稿を他の学術誌に同時に投稿してはならない.また一連の研究内容を複数の原稿に過度に分割してはならない.
  4. 4.   投稿原稿に個人・団体についての差別・批判・中傷,あるいは商業的・政治的・宗教的な意図が含まれていてはならない.
  5. 5.   投稿原稿の著者および個人・研究資金源等への謝辞は主著者および責任著者の下,適切に記載されなければならない.
  6. 6.   投稿原稿の著者は論文投稿規定・論文投稿の手引に示された諸条件を満たすように努めなければならない.
  7. 7.   投稿原稿の著者は投稿時に研究の実施段階から原稿執筆に至る過程における利益相反に関するリスクの回避に努めなければならない.著者は原稿を投稿する際に利益相反(Conflicts of Interest: COI)を開示し,バイアスリスクを回避する義務を負わなければならない.

3.2 利益相反に関するリスクの回避

著者はElectrochemistryに原稿を提出する際に,利益相反(Conflicts of Interest: COI)を開示するように求められます.広く共同研究・委託研究が行われている現在においては,研究の正当性と透明性を向上させることが,学術誌の社会的な信頼を得るために最良の方法であるとされるためです.その目的のため,研究助成金の出所や寄附金,謝礼,試料や装置の提供,ライセンス等や雇用関係・組織的/個人的な職務上の関係等のあらゆる経済的・非経済的関係に関して,著者が行ってきた研究に対してバイアスをもたらす可能性のある事実については,いずれも原稿提出時にその内容を説明する義務を負わなければなりません.利益相反がない場合も,投稿時の追加投稿情報の提出においてその事実を宣言して下さい.

学術論文において利益相反に関連すると考えられる事項は年々増加しており,さらにその関係も複雑化しています.多くの場合は研究の実施段階において所属先や共同研究等の関係者間において解決されているケースがほとんどですが,投稿前に利益相反を開示せず,論文掲載後に判明した場合,著者の意識の有無にかかわらず,倫理的な問題が発生することもありますので,ご注意下さい.利益相反の事実はあってはならないものではなく,読者が実験事実に対して信頼を置いて論文内容を理解するために利益相反の開示が必要不可欠であることを受け止めていただくようお願いいたします.

利益相反の実際は,投稿の手引きに書ききれるものではありませんが,論文校閲サービスを行う企業の多くがそのウェブサイトにおいて詳細に解説していますので,著者ご自身でご確認下さい.

4. 出版された著作物の著作権と二次利用

著者は,オープンアクセスジャーナルのポリシーに従い,早期公開版を含め本誌に公開された原稿の著作権を保持します.その著作権の考え方に基づき,公開された論文の読者および利用者は,著者が指定したCreative Commons Licenseの種類に基づいて共有および翻案が可能です.以下の各項目にその詳細を示します.

4.1 論文に関する著作権の合意事項

本誌に採択されたすべての原稿は早期公開版を含めオープンアクセスとなり,その著作権は著者に帰属されます.著者の著作権の行使に関する詳細はColumn 2に掲載の「Electrochemistryに掲載される論文についての電気化学会との著作権に関する合意事項」により下記の項目毎に定められています.

  • •    著作権および二次利用に関する基本方針
  • •    著者が本会および出版社に許諾する事項
  • •    著作権に関する著者の遵守事項
  • •    二次利用の要件
  • •    二次利用許諾手続に関する免責
  • •    合意事項の改訂
  • •    準拠法/管轄権

著者は原稿の提出に際し,投稿システムのチェックボックスにチェックを入れることにより,本事項に合意したものとします.合意できない場合は,論文は受け付けられません.なお,原稿が採択されていないか,または本会による審査決定前に撤回された場合,本契約に基づく合意事項は投稿前に遡って無効になります.

Column 2 Electrochemistryに掲載される論文についての電気化学会との著作権に関する合意事項

 

1. 著作権および二次利用に関する基本方針

本合意事項はElectrochemistryに論文を投稿しようとする著者が論文の著作権について公益社団法人電気化学会(以下,本会)および読者に許諾する内容を規定するものである.著者は原稿の提出に際し,本会の所定のウェブサイトのチェックボックスにチェックを入れることにより,著者は原稿の著作権使用許諾に関する以下の条件を了承し,同意するものとする.

  1. (1)    著者が提出した論文原稿およびそれに付属する概念図(Abstract graphic),付録(Supplementary material)等に関する著作権はすべて著者に帰属される.
  2. (2)    著者は本会編集委員会Electrochemistry編集部(以下,本誌編集部)における査読,審査,製版,早期公開による公開に至る工程において,その著作物の内容に関する秘密の保持を要求できる.
  3. (3)    審査後,採択された原稿については,その時点から本会が出版権を保持し,第2条以降の事項が適用される.著者は直ちに採択された事実を採択証明書により証明できる.但し,本会は論文原稿および関連する資料に関するエンバーゴ期日として早期公開日を指定する.それまでは著者と本会とで合意した場合を除き,内容を公開することはできない.また,著者が採択された論文を故意に取り下げ,他誌にその全部,一部および改変を加えて投稿した場合,本会は掲載された他誌に対し,独占的出版権を有することを主張する権利を保持する.一方,不採択または本会による審査決定前に著者の責により撤回された原稿に関する本合意事項については,その時点でいずれも無効とする.
  4. (4)    公開された論文はオープンアクセスの趣旨に則り,電気化学会および第3者の二次利用に際して,原本表記の義務を伴って複製・再配布・リミックス・改変が許可される.著者は二次利用に関する範囲を定めるため,Creative Commons (CC)が定義するCCライセンスの種類をCC 4.0に定めるところにより投稿時に選択しなければならない.一度決定したCCの種類はCCの趣旨に則り,変更できない.
  5. (5)    選択可能なCCライセンスは次の通りとする.

    CC BY 4.0(表示 4.0 国際)

    CC BY-NC-SA 4.0(表示-非営利-継承 4.0 国際)

2. 著者が本会および出版社に許諾する事項

著者はCCに定める範囲とは別に本会および出版社に以下の事項を許諾する.

  1. (1)    本会は公開された論文およびその付属物に対する著作権に関する非独占的使用許諾を現在の形式だけでなく,将来的に発生する形式を含むあらゆる形式,媒体,手段に適応し,翻訳,複製,および公表することを著者の委託により公式に保持する.著者は,使用許諾料や使用料,およびこれらと同様と見なせる対価を支払うことなく,この使用許諾が本会に附与されることに同意する.
  2. (2)    本会は著作権使用許諾機関,著作権クリアランスセンター,および文書配信サプライヤなどの組織の要求に応じるため,CCで定める範囲を超える第三者からの二次利用の要求に対して本会の独自の裁量の下,発行された論文の全部または一部(個人情報に関する書誌情報を含む)を再配布することができる.その際,本会は附帯的使用許諾を含む指定された使用許諾を譲渡することができる権利を有する.
  3. (3)    本会は出版された論文およびその付属物に対して,著者の随時の許諾を得ることなく,紙上印刷物,電子ファイルまたは映写による配布,放送など,その媒体の形式に限定されず,世界中に配布することができる.
  4. (4)    本会は原稿およびそれから派生する様々な概説,集合的著作物,データベースおよびその類似の出版物を要約し,翻訳することができる.

3. 著作権に関する著者の遵守事項

著者は本会に対して以下のことを表明し,保証する.

  1. (1)    投稿された原稿は著者(および共著者がいる場合はその共著者)の原著作物であり,それらが他の作品や文書からの全部または部分的な複製ではないこと.また,原稿に含まれる著作権者からの許諾が必要な部分についてすべての許可が取得されており,原稿が実質的に著者の原著作物であると見なせること.
  2. (2)    原稿は本会による出版の前にいかなる形式,媒体,手段によっても出版されておらず,また出版されることもないこと.但し,公開済み原稿のうち,著者のいずれかが学位審査を目的として提出し,所属機関のリポジトリに掲載された論文の一部であるもの,プレプリントサーバーに載録されたもの,および本会および本会が関係する団体が主催する学会で発表されたものについては,その事実を投稿原稿の表紙の脚注に記載することにより本件を適用しない.
  3. (3)    第2項に定められた本会に許諾された権利の行使がいかなる個人の著作権や機密事項の侵害またはいかなる契約または法律の侵害をもたらすことがないこと.
  4. (4)    共著者がいる場合には,この著作権使用許諾契約の条項に了承し,上記および上記に基づく許諾事項に関して,原稿およびその付属物のすべての使用許諾に反対しないこと.
  5. (5)    作者は,本条第3項における作者の表明および保証の違反に起因して本会が被った損害,費用およびその他の損失(合理的な範囲での損失利益および弁護士費用を含む)については,本会に対して賠償し,損害が生じないようにする.

4. 二次利用の要件

著者および本論文を正当な方法により入手した本会および著者以外の第3者は,CCライセンスに基づき自由に二次利用ができる.その場合は,利用する書誌の原典の表示を行わなければならない.また,下記の各項目については例外なく著者から許可を得なければならない.

  1. (1)    個人および職務上の目的のため,販売を目的として原稿および出版物の全部を提供すること.
  2. (2)    原稿の改訂または改作,および原稿と同様の原稿の商業的利用以外の目的での原稿の修正版を頒布すること.
  3. (3)    CCの許諾において非営利利用(NC)に限定されている著作物についてその一部でも営利を目的として利用すること.

5. 二次利用許諾手続に関する免責

本会はいかなる状況においても著者が行うべき二次利用許諾手続の代行を行なわない.

6. 合意事項の改訂

上記の契約は,本会によって予告なく変更されることがある.ただし,改訂前に提出された原稿については,著者の同意を得ることなく遡及的に適用されない.

7. 準拠法/管轄権

著作権ライセンスに関する本契約は,日本の法令に準拠し,これに従って解釈されるものとする.本契約に関連して生じる紛争は,第一審の裁判所として東京地方裁判所の専属管轄権の対象となる.

4.2 Creative Commons Licensesの附与について

本誌に投稿しようとする著者は掲載された論文の二次利用に関して,Creative Commonsにより定められた「表示4.0 国際 (CC BY 4.0)」または「表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際 (CC BY-NC-SA 4.0)」のいずれかを他者に許諾できます7,24.CCライセンスの種類は投稿時に選択して下さい.これによりCreative Commons (CC)が定義するCC BY等のバナーが論文に附記されます.著者原稿が採択された後はCCの取り決めにより一切変更できませんので,慎重に選択して下さい.

CC BY 4.0ライセンスの場合は,オリジナルの作品の原典を表示すれば,利用者は著者の執筆した論文を正当な方法によりどのようなメディアやフォーマットでも資料を複製したり,再配布できる他,営利目的も含め,どのような目的であっても,リミックスしたり,改変したり,別の作品(著作)のベースにすることができます.また,CC BY-NC-SA 4.0ライセンスでは,オリジナルの作品の原典を表示すれば,利用者は著者の執筆した論文を正当な方法によりどのようなメディアやフォーマットでも資料を複製したり,再配布できる他,非営利目的に限り,論文をリミックスしたり,改変したり,別の作品(著作)のベースにしたりできます.ただしこのライセンスの場合,利用者は翻案部分を元の作品と同じライセンスの下に頒布しなければなりません.以上のCCに関する詳細はColumn 3を参照して下さい.また,CCライセンスを附与した場合に想定される様々な疑問についてはCC Japanから提供されているFAQのWebページ参照して下さい25

これらのCreative Commonsによるライセンスは,著者が他のユーザーに二次使用の許可を与える方法を意味するものであり,「電気化学会との著作権ライセンス契約」で示される著者の権利を示したり限定したりするものではないことに注意して下さい.

Column 3 Electrochemistryに投稿される論文に附与できるCreative Commons Licenseの種類

 

CC BY 4.0 

CC BY 4.0が宣言されている論文の原稿および印刷されたPDFファイルを閲覧した第三者や使用許諾を受けた者(再利用者)は,あらゆる媒体やフォーマットで資料を共有-複製や再配布することができ,また,営利目的であってもあらゆる目的で素材を翻案-リミックス,改変,別の作品(論文,著書)のベースにしたりすることができる.再使用者は,デジタルオブジェクト識別子(DOI)を含むURLにより,原著作物へのリンクを明示しなければならない.許諾条項に従っている限り,再利用者はこれらの自由を取り消すことはできない.

本ライセンスにより公開された論文には以下のクレジットが表記される.

© The Author(s) 2022. Published by ECSJ. This is an open access article distributed under the terms of the Creative Commons Attribution 4.0 License (CC BY, http://creativecommons.org/licenses/by/4.0/), which permits unrestricted reuse of the work in any medium provided the original work is properly cited. [DOI: xxxxxxxxx].

CC BY-NC-SA 4.0 

CC BY-NC-SA 4.0が宣言されている論文の原稿および印刷されたPDFファイルを閲覧した第三者や使用許諾を受けた者(再利用者)は,あらゆる媒体やフォーマットで資料を共有-複製や再配布することができ,また,非営利目的に限り,素材を翻案-リミックス,改変,別の作品(論文,著書)のベースにしたりすることができる.再使用者は,デジタルオブジェクト識別子(DOI)を含むURLにより,原著作物へのリンクを明示しなければならない.許諾条項に従っている限り,再利用者はこれらの自由を取り消すことはできない.

また,資料の再構成,改変,加工した利用者は作成した論文・著作などの作品を元と同じライセンスの下に頒布しなければならない.(CC BY-NC-SAが附与された論文の内容を利用した場合には,その部分についてNC-SAのライセンスは削除できない).

本ライセンスにより公開された論文には以下のクレジットが表記される.

© The Author(s) 2022. Published by ECSJ. This is an open access article distributed under the terms of the Creative Commons Attribution-NonCommercial-ShareAlike 4.0 License (CC BY-NC-SA, http://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/4.0/), which permits non-commercial reuse, distribution, and reproduction in any medium by share-alike, provided the original work is properly cited. For permission for commercial reuse, please email to the corresponding author. [DOI: xxxxxxxxx]

注意:本ライセンスに該当する論文の二次利用において営利・非営利の利用に関する判断は電気化学会では行わず,また著作権処理に関する委任も受け付けない.そのため,利用者から著者に問い合わせが入ることがある.将来的に利用者が著者に問い合わせできなくなる事態が生じた場合には,定められた年数を経過し,著作権が無効になるまで,非営利利用のみに限定される.

注:なぜElectrochemistryはND(改変禁止)を適用しないのでしょうか?

CCライセンスのカテゴリーとして示されるND(改変禁止)は,該当する著作物(この場合は論文)を二次利用する場合,改変を全く加えていない状況にある原文を再配布することだけになります.論文作成時に既報の一部(例えばグラフ)のデータを抜き出して,自身のデータと合わせて比較図を作成したり,文章や図の引用を行うことは,著作権上のリミックス,改変,該当する資料をベースに新しい論文を作成したりすることに当たり,NDを宣言された論文に対してはすべて著者の許諾が必要になります.編集部では知的所有権は保護されるべきものとして認識していますが,これらの二次利用は広く行われていることであり,あらゆる改変が著者の許諾の下に行われるべきNDは現実的ではないとの考えに立つものです.投稿された論文は広く学術的な発展に寄与する出版物でもあります.Open Accessのポリシーでもできる限りNDは避けるように推奨されているところですので,少なくともCC BY-NC-SAの制約までとし,NDの適用は見送っております.ご理解いただければ幸いです.

5. 論文の種類

本誌は電気化学および応用物理化学の分野における研究論文を取り扱っており,投稿規定26第1条に示すように,次の7種類の原稿の投稿を募集しています.投稿に際しては下記の内容を参考にして,論文の種類を選び,英語の原稿を提出してください.なお,これらの他に編集部がその編集方針に基づき本誌に関する情報を告知するための記事をEditorialとして掲載することがあります.

5.1 報文(Article)

投稿規定上,「価値ある結論または事実を含む独創的な成果をまとめた論文」として分類されています.本誌の目的から,多くの投稿原稿はこの報文に分類されることになります.報文の構成は「抄録(Abstract)」と「緒言・実験方法・結果および考察・結論」等,本文を構成するいくつかの章からなります.提出にあたっては,論文の主題に関する概念を表したAbstract Graphicの提出を推奨します.ページ数の制約はありませんが,読者が研究内容を簡単に理解できるように,簡潔に書くことをお勧めします.その目的のため,Supporting Information (SI)あるいはJ-STAGE Dataを活用できます.

5.2 コミュニケーション(Communication)

投稿規定上,「新しい事実,価値あるデータ,方法などを含み,速報性を要する論文」として分類されています.速報とすることにより学術的・社会的な波及効果が期待され,論文内容の論理展開が妥当であると判断されるものが対象になります.ページ数の制約はありませんが,迅速に査読を行う必要がありますので,本文には要点となる文章と図表のみを簡潔に記して下さい.コミュニケーションの構成は「抄録(Abstract)」と「本文」からなります.「本文」は報文とは異なり,オーソドックスな「緒言・実験方法・結果および考察・結論」等の章ごとの分割や章のタイトルは必須ではありません.また,論文の主題に関する概念を表したAbstract Graphicの提出を強く推奨します.場合によっては,詳細な論理展開や実験事実の補充のために記述やデータが必要となることが予想されます.また,査読において,記述やデータ追加が要求される場合もあります.それらの場合は本文の構成が複雑にならないよう,積極的なSupporting Information (SI)あるいはJ-STAGE Dataの活用をお勧めします.査読後も編集委員から指示がない限り,新たに追加する記述や図表はできる限りSIに追加していただき,論文の骨子が不明確にならないよう努めて下さい.

5.3 ノート(Note)

投稿規定上,「経験的事実に基づく新しい,価値あるデータ,方法などをまとめており,実験結果に対応する考察において明確な論理展開が未確定であっても学術上の発展,工業技術に直結した内容が含まれる論文」として分類されています.ページ数の制約はありません.論文の構成については論文に準じますが,実験方法の妥当性と結果の実証を重視しますので,実験データの正確さと精度についての検証を十分に行った上で投稿して下さい.論文の主題に関する概念を表したAbstract Graphicの提出を推奨します.

5.4 総合論文(Comprehensive paper)

投稿規定上,「著者のこれまでの論文数報の内容を,新しい見地からまとめた論文」となっており,著者自身の既報も含めた研究成果を統合してまとめたものを指します.この論文は著者からの投稿により掲載される場合と,電気化学会各賞受賞論文等,本誌編集部や専門委員会等からの推薦に基づき,執筆を依頼される場合があります.ページ数には制限はありません.論文の性質上,他誌からの著作権上の許諾が必要な場合が多く発生しますので,手続について対応をおとりいただいた上で投稿をお願いいたします.本会からの依頼に基づく論文投稿の場合はAPC減額対象となります.

5.5 総説(Review)

投稿規定上,「ある分野の研究動向を,広範な文献調査に基づき,現状と将来展望の視点からまとめた論文」となっており,本誌編集部や専門委員会等からの推薦あるいは専門委員会等の承認を得た著者により執筆されるものです.ページ数には制限はありません.論文の性質上,他誌からの著作権上の許諾が必要な場合が多く発生しますので,手続について対応をおとりいただいた上で投稿をお願いいたします.本会からの依頼に基づく論文投稿の場合はAPC減額対象となります.

5.6 ヘッドライン(Headline)

投稿規定上,「本誌編集部が企画する論文特集において取り扱う分野・トピックスに関する第一人者に依頼した論文」となっており,本会編集部による論文特集企画において推薦された著者により執筆されるものです.APC免除対象となります.ページ数には制限はありません.論文の性質上,他誌からの著作権上の許諾が必要な場合が多く発生しますので,手続について対応をおとりいただいた上で投稿をお願いいたします.

5.7 修正(Correction)

投稿規定上,「本誌に掲載された論文に対して著者または本誌編集部からの申し出により訂正・変更を要する場合に掲載される記事」となります.過誤を含む内容が公開された原稿の理解に深刻な影響を与える場合,たとえば,公開された情報の科学的正確性や著者や論文誌の評価に影響を与える場合,著者と本誌編集部の合議に基づき,修正記事が出版されます.タイプミス,スペル,文法上の誤りなど論文誌の信用や読者の理解に重要な影響や実質的な不利益が生じない場合,修正記事は受理されません.この理由により修正を要する場合は,著者校正後の追加修正として取り扱われます(13.2「著者校正の期限」参照) .訂正は,誤植(Errata),訂正(Corrigenda),または補遺(Addenda)として分類されます.修正を要する場合は,記事を提出する前に本誌編集部にお問い合わせ下さい.

5.7.1 誤植(Errata)

本誌編集部および印刷所による編集・製版中の過誤および著者校正における著者の訂正の要求の見落としに起因する,本誌編集部の責に起因する修正.APCは免除されます.

5.7.2 訂正(Corrigenda)

著者の軽微な過誤に起因し,その過誤によって論文の内容に正確性または再現性が損なわれた場合に著者の申し出によって行う修正.APCは著者の負担となります.

5.7.3 補遺(Addenda)

論文内容に特定の過誤や変更がない場合であって,著者の見解により論文の解釈を変更するための追加情報.補遺は,元の論文の解釈に対する追加の重要性に基づいて採否が判断されます.元の出版物と矛盾せず,著者が元の論文を作成した時点で記載可能であった重要な情報を誤って省略した場合,査読後に補遺として公開されます.APCは著者の負担となります.

6. 投稿原稿の様式

投稿の前には原稿の様式に関する以下の注意事項を参照し,編集プロセスに支障をきたさないようにして下さい.なお,本項に記載の内容から著しく逸脱した書式による投稿原稿は事前のテクニカルチェックを経て著者に返送し受付しないこともありますので,ご了承下さい.

6.1 提出を要する書類

本誌に論文を提出する場合に必要なファイルは次の通りです.

  • •    カバーレター(Cover Letter・必須)

    論文を提出する際に本誌編集部に論文作成の経緯や提出時に本誌編集部に伝えておく内容を記述して下さい.様式は任意です.

  • •    推薦書(Recommendation Letter)

    本会専門委員会等の推薦によりReviewを投稿する際には委員会の代表者による推薦書を添付して下さい.様式は任意です.

  • •    チェックリスト(Checklist・必須)

    論文提出時のフォーマット,レイアウト,文字の表記法等の注意事項のうち,ミスが多い事項をまとめたものです.提出の前に論文原稿を見直し,できるだけミスの少ない原稿を提出すること.ファイルは下記URLからダウンロードして使用して下さい.

    (日)https://journal.electrochem.jp/doc/checklist_ja.docx

    (英)https://journal.electrochem.jp/doc/checklist_en.docx

  • •    回答書(Response Files・修正原稿提出時のみ必須)

    審査結果に対する回答を審査委員・査読者毎に作成して下さい.修正原稿は回答書に記載した内容に沿って本文または補足資料に反映されなければなりません.

  • •    概念図(Abstract Graphic・任意)

    論文の概念をわかりやすく伝えるための図案です.提出は任意です.

  • •    著者プロフィール(Authors’ Profile・招待論文のみ)

    本会から依頼された招待論文の場合には下記URLにある様式に従い,著者プロフィールを提出して下さい.

    (日)https://journal.electrochem.jp/doc/profile_ja.docx

    (英)https://journal.electrochem.jp/doc/profile_en.docx

  • •    論文原稿(Manuscript・必須)

    論文を構成する本文.主に以下の項目で構成されます.

    1. (1)    表紙(論文題目・著者名(本会会員資格を含む)・所属・連絡先等)
    2. (2)    抄録(Abstract)とキーワード(Keyword)
    3. (3)    本文(Body)
    4. (4)    引用文献(References)
    5. (5)    図の説明(Figure Captions)
    6. (6)    図(Figures)
    7. (7)    表(Tables)

    審査・査読を受けた後に提出する修正原稿は次の2つの版を提出して下さい.

    1. (1)    審査・査読時に指摘された部分に関する修正箇所をハイライトさせた原稿
    2. (2)    早期公開に対応するためのハイライトや着色のない原稿
  • •    補足資料(Supplementary material・任意)

    補足情報(Supporting Information)またはJ-STAGE Dataによる補足資料については,本文の論理構成上,必ずしも必要ではないが,実験手法や解析の詳細,議論において必要なデータ等の補足が必要な場合に追加して下さい.

  • •    その他(Others)

    論文には含まれず,査読対象にもなりませんが,審査上,提出が望ましいものについてはファイルを追加しても結構です.

6.2 フォーマット

文書作成ソフトウェア(Microsoft Word®等)などを用い,A4用紙に12ポイント,ダブルスペースで十分なマージンを取って記載して下さい.フォントはローマン体(Times New Romanなど)を使用することを標準とします.ページ下部中央にページ番号を入れて下さい.英文論文中には2バイト文字のような非英語フォントを使用しないで下さい.

6.2.1 LaTeX形式による提出

LaTeX 形式のファイルによる提出を行う場合は下記のようにして下さい.

原稿は所定のLaTeX ファイルをコンパイルした.dvi ファイルにて原稿ファイルとして下さい.

ただし,.dvi ファイルだけでは製版できませんので,コンパイルの元になる

  • .tex メイン文書ファイル(必須)
  • .cls レイアウト定義ファイル(必須)
  • .sty .tex で使用するコマンド定義ファイル(いわゆるスタイルファイル)

等の形式でのファイルはすべて「その他のファイル」として提出して下さい.スタイルファイルを独自にアレンジや自作した場合は原稿に併せて提出して下さい.なお,これらのファイルはzip ファイルにまとめないで下さい.但し,スタイルファイルとしてアメリカ数学会(AMS)パッケージ(amsmath.sty)など一般に流通しているものをそのまま使用している場合や,独自に定義したコマンドをTeX ファイルにすべて含めており記述がTeX ファイルのみで完結している場合は不要な場合があります.詳細については,Editorial Manager のLaTeX リソースのサイト(https://www.editorialmanager.com/robohelp/17.0/LaTeX_Resources.htm?rhsearch=LaTeX&rhhlterm=latex) をご覧下さい.

Editorial Manager での原稿アップロードにおいてPDFファイルが自動的に生成される際にレイアウト崩れや,PDF 生成に不具合が生じた場合は,スタイルファイルを確認の上,添付して再度確認して下さい.それでもPDF ファイルが正しく生成しない場合は,動作環境(OS やバージョン),使用ツール,LaTeX の作成方法等,種々の原因が考えられますので,著者側で意図したレイアウトで正しく表示されたPDF ファイルを「その他のファイル」として添付して下さい.また,図表等については不具合が生じない限りLaTeX ファイルに附属させれば良いですが,念のため,独立したファイルとして「その他のファイル」としてアップロードすることができます.

6.3 投稿論文の長さ

2020年から投稿論文の長さの制限を撤廃しました.また2021年度からページ数による投稿料の加算は行いません.ただし,補足資料の提出が可能であることを勘案し,論文の論理構成が過度に冗長になることのないよう,配慮して下さい.例えばコミュニケーションについては,以下の式を参考に概ね3ページ程度になることが望ましいものとお考え下さい.   

\begin{align} &\text{英文:}(\text{ページ概数}) \\ &= [(\text{総単語数}/7) + (\text{図・表が占める行数}) + 50]/120 \end{align} (1)
(図・表が占める行数)とは,組版を想定した時,それらが占有する片段の行数の総数を意味します.煩雑な場合は,図・表一つあたり,15行として概算することができます.

6.4 表紙

6.4.1 概要

表紙には,Column 4に示すように論文題目,著者(本会会員資格をふくむ),所属,連絡先,国際研究者識別子(Open Research & Contributor ID: ORCID)を記入して下さい.

著者は,すべての著者のFull Name (First name Middle Name LAST NAME)を順に記載して下さい.LAST NAMEは,すべて大文字で記載して下さい.英文の場合,共著者が2名の場合は氏名の間に“and”を表記して下さい.3名以上の場合は最終著者の前に“,(コンマ)”と“and”を記載して下さい.連絡先著者(Corresponding author)には*を附記して下さい.

  • (例)First LAST* and First LAST
  •    First LAST, First LAST, and First LAST*

所属はすべての著者について,研究の行われた機関名と所在地を記載して下さい.機関名は部署も含みます.できる限り省略しない公式名称で記載して下さい.所在地には住所(建物名,番地等を含む),郵便番号,国名等も記載して下さい.所属が2カ所以上の時は,下記に示す著者に対応した所属記号を行頭に上付きで記載して下さい.

連絡先は,著者のうち連絡先著者(Corresponding author)についての連絡先(E-Mailアドレスを推奨)を記載して下さい.電話番号,Fax番号を附記することもできます.連絡先著者が複数の場合はイニシャル等により連絡先を区別してください.

ORCIDを持つ著者についてはIDの入力を強く推奨します.

Column 4 表紙の書式例

 

Title of Manuscript for Electrochemistry

First NAME,a,b,†,§ Second NAME,a,†,††,†††,§ and Third LASTb,*,§§

a Graduate School of Engineering, ABC University, 1-2-3 Full Address, 123-4567 Japan

b Faculty of Engineering, ABC University, 1-2-3 Full Address, 123-4567 Japan

*Corresponding Author: third@mailadderss

† Equal Contribution

†† Present address: XYZ company, 1-1 Full Address, 456-7890 Japan

††† The content of this paper has been published by [Author's Name] as a PhD thesis at XX University in 2022. URL: https://doi.org/...

†††† The content of this paper has been published as a preprint in Jxiv. URL: https://doi.org/ ....

††††† A part of this paper has been presented in the 89th ECSJ Meeting in 2022 (Presentation #1A01, #1A02).

§ ECSJ Student Member

§§ ECSJ Active Member

注:§の数は学会員の種別毎にわけて下さい.§の数と会員種別の対応は固定されていません.著者の順に従い,種別毎に数を増やしていただければ結構です.

ORCID:

First NAME: 0000-0000-0000-1234

Second NAME: 0000-0000-0000-5678

Third LAST: 0000-0000-0000-0012

6.4.2 著者に付ける記号

著者に付ける記号の詳細は次の種類があります.記号の附記の順序は以下の(1)-(5)の順に従って下さい.

  1. (1)    複数の所属 a, b, c (ローマン・上付き)

    所属が2カ所以上の時には,所属番号を,a, b, c, …(いずれもRoman).の順に上付きで記載して下さい.氏名リストで示される所属記号はアルファベット順が前後しないように注意して下さい.

    (例)First LAST,a,* First LAST,b and First LASTc

  2. (2)    連絡先著者(Corresponding Author) *

    連絡先著者には*(アスタリスク/asterisk)を附記して下さい.なお,責任著者の意味で2名以上の著者に*を附記する場合,対応するメールアドレスがわかるよう,*Corresponding Authors: mail@address, (A. B.), mail@address (Y. Z.) というように,氏名のイニシャルを附記して下さい.なおCorresponding Authorsが複数であってもEqual contributionとは同義ではありません.Equal contributionについては,次項の†を用い,脚注にその旨明示して下さい.

  3. (3)    補足事項 †, ††, †††

    現在の所属(論文の出版時の所属・住所等が研究実施時期と異なる場合)の記入が必要な場合や複数の著者が主著者としてEqual contributionを有する場合,著作権に関する合意事項の「3.著作権に関する著者の遵守事項」(2)において新規性喪失の要件から除外される理由等,補足事項がある場合は,状況に応じて現住所(Present Address)や現所属(Presently),Equal contributionである等を1ページ目の脚注に記載することができます.論文の新規性喪失の要件から除外される場合はColumn 4の記載例 (††† - †††††) を参照して下さい.この場合は,氏名に†(ダガー/dagger), ††, †††を附記し,脚注に記すべき文章をそれぞれ1ページ目末尾に記載して下さい.

    本記号を用いる場合,‡(ダブルダガー)は使用しないで下さい

  4. (4)    会員資格 §, §§, §§§

    電気化学会員および本会フェローはその資格の種別を§(セクション/section)記号で示すことができます.§の数は会員種別が複数含まれる場合(例えば学生会員と個人会員)に変えることができます.表記される会員種別の表記は以下の通りです.

    • •    正会員のうち個人会員・法人会員・法人特別会員に所属する個人 ECSJ Active Member
    • •    名誉会員  ECSJ Honorary Member
    • •    フェロー  ECSJ Fellow
    • •    学生会員  ECSJ Student Member
    • •    シニア会員 ECSJ Senior Member

    注:§の数は学会員の種別毎にわけて下さい.§の数と会員種別の対応は固定されていません.著者の順に従い,種別毎に数を増やしていただければ結構です.

  5. (5)    ORCID

    ORCIDを持つ著者はその番号を1ページ目に記載して下さい.Web公開されるPDFファイルには各著者名にORCIDアイコンが附記され,それぞれのアイコンからhttps://orcid.org/[著者のORCID ID]へリンクされます.(アイコン記号を原稿に書く必要はありません)

6.5 抄録(Abstract)とキーワード(Keywords)

抄録(Abstract)は,本文の言語にかかわらず,英文で記述します.緒言や結論と類似させるのではなく,論文の議論の主旨が明確に示されていることが必要とされます.時制は現在形でもかまいません.

キーワードは,英語語句4項目以内とします.投稿システムにも入力する項目があるので同一であることを確認して下さい.

6.6 概念図(Abstract Graphic・任意)

論文には内容に関する概念図(Abstract Graphic)を含めることができます.概念図の目的は通常のAbstractと同様,論文の内容をわかりやすく伝え,読者に興味をもってもらうことです.従って,本文内の図表の一部を抜き出して転用し,一部のデータを示すような方法で作成することは避けて下さい.

概念図はJ-STAGEの目次においてディスプレイ上では横340 pixel × 高さ240 pixelの大きさで示されます.但し,この解像度で作成した場合にはPDFファイルに製版された電子ファイルを印刷した場合,低い解像度のため,画像が粗くなります.印刷時の解像度の要件を満たすには,画像作成ソフトまたはPowerPoint上で充分な解像度を確保してColumn 5に示すような高解像度で作成することが必要です.ただし,文字を含む場合は縮小された状態で文字が読めることに注意して下さい.

概念図に求められる要素についてはACS Guideの記述が参考になります27

Column 5 Abstract Graphicの画面・印刷上の最適解像度の例

 

出力 解像度/dpi 横×縦/pixel 実寸/cm
ディスプレイ 96 340×240 9×6.35
PDF印刷 600 1417×1000 6×4.25

6.7 本文(Main body)

本文は典型的な順序として1. Introduction(緒言),2. Experimental(実験方法),3. Results and discussion(結果および考察),4. Conclusion(s)(結論)の順に記載されます.ただし,Communicationの執筆時を始め,論文構成によっては,これらの構成を省略・改編してもかまいません.これらの後に必要に応じ,Appendix(-ces)(附記), Symbols(記号), Abbreviations(略号), Acknowledgment(s)(謝辞)等をReferences(参考文献)の前に記載して下さい.

なおAppendix(附記)については,むやみに本文に記載せず,特定の式や結果を導き出す必要があり,その情報をSupporting Informationに記載しないことにやむを得ない理由がある場合にのみ使用してください.

6.8 参考文献(References)

引用文献および本文中の注は,該当する場所に上付文字による通し番号で,1 または,2, 3, 4-6 のように示し,Referencesの大見出しを付けて番号順にまとめて示して下さい.本文中の引用文献や注をつける語に句読点,コロン,セミコロン等が付く場合,これらの後ろに通し番号をつけて下さい(一般的に和文論文の場合は,これらの前につけ,本文では順序が逆になっています.).

なお,総合論文や総説の場合,参考文献としてその文献番号を文中ではなく章や節のタイトルに附記するケースが見られます.この用例はその章・節の全文引用であるとの誤解を招きやすいため,詳細に記述されている論文として引用する場合はできる限り文中にて要約の上,その箇所で文献番号を附記するようにして下さい.参考文献はColumn 6に示すように,本文に続けてリストとして記載します.文献の略記法は,表記例としてISO 428に従いWeb of Science29にリストアップされているCAS Source Index (CASSI)30等を参照して,適正に記述して下さい.雑誌について「同じ冊子」を意味するibid.を用いてはなりません.参照する論文の著者が多数の場合でも省略せずに記載することを強く推奨します.ただし,やむを得ない場合は多くの論文誌が準拠している米国National Library of Medicine (NLM)の記載方法 “List the first six authors, followed by et al. If there are more than six authors, list the first six authors, followed by et al.”に従い,et al.を用いて7人目以降の著者を省略してもかまいません31.なお,現在ではNLMも全ての著者を記載しており,昨今の傾向として著者の省略は避けるべきものとされています.

本誌の前誌である「電氣化學」,「電気化学および工業物理化学」を引用する場合は以下の通りに表記して下さい.

  • Vol.1, No.1 – Vol.15, No.5-8 (1933.7-1947.8)

       J. Electrochem. Assoc. Jpn.2

  • Vol.15, No.9-12 – Vol. 29, No.5 (1947.12-1961.5)

       J. Electrochem. Soc. Jpn.2

  • Vol.29, No.6 – Vol.66, No.12 (1961.6-1998.12)

       Denki Kagaku (presently Electrochemistry)3

  • Vol.67, No.1– (1999.1-)

       Electrochemistry32

Vol.86以降の会員向け学会誌「電気化学」は Denki Kagaku4と表記して下さい.

1958年から1969年に発行されてきた欧文誌Journal of The Electrochemical Society of Japan (Overseas Edition)は

  • Vol.26, No.1-3–Vol.37, No.4 (1958.1-1969.12)

       J. Electrochem. Soc. Jpn.(Overseas. Ed)33

と表記して下さい.

なお,本手引きは和文のため多くの日本語サイトを参照していることから,日本語で表記しています.

Column 6 参考文献の表記例

 

  1. 1.   K. Ueno and M. Seo, Denki Kagaku (presently Electrochemistry), 66, 713 (1998).
  2. 2.   K. Matsumoto, A. Matsuoka, and K. Nakagawa, Denki Kagaku (presently Electrochemistry), 66, 537 (1998). [in Japanese]
  3. 3.   S. Abe, A. Fuchigami, and T. Nonaka, Chem. Lett., 1033 (1984).
  4. 4.   L. R. Faulkner, Chem. Eng. News, 1984, February 27, p.28.
  5. 5.   R. W. Murray, Acc. Chem. Res., 13, 135 (1980).
  6. 6.   J. Bard and L. R. Faulkner, Electrochemical Methods, Fundamentals and Applications, John Wiley and Sons, New York, NY, p.214 (1980).
  7. 7.   S. Trasatti, Comprehensive Treatise of Electrochemistry (Eds. J. O' M. Bockris, B. E. Conway, and Y. Yeager), Vol. 1, Plenum Press, New York, NY, p. 44 (1980).
  8. 8.   K. Izutsu, Denkyoku-hanno no Kiso (Ed. T. Osa), Kyoritsu Shuppan, Tokyo, Chap. 2 (1973). [in Japanese]
  9. 9.   K. M. Mess, Ph. D. Thesis, University of Leiden, Leiden, The Netherlands (1969).
  10. 10.   H. F. Lockwood, U. S. Patent, 3759835 (1965); Chem. Abstr., 73, 46241q (1970).
  11. 11.   Y. Masuda and I. Uchida, 55th Annual Meeting of the Electrochemical Society of Japan, Abstr., p.122 (1988). [in Japanese]
  12. 12.   Selected Values of Chemical Thermodynamic Properties, National Bureau of Standards Circular 500, U. S. Government Printing Office, Washington, D. C. (1950).
  13. 13.   L. Roe, AEC Report 66-170, Los Altos, CA, February (1964).
  14. 14.   These compounds were analyzed by gas chromatography (column packing: Apiezon Grease L; temperature: 120°C).
  15. 15.   J. Robinson, G. E. Thompson, and K. Shimizu, Oxide Films on Metals and Alloys VII (Eds. K. R. Hebert and G. E. Thompson), PV 94-25, p.1, The Electrochemical Society Proceedings Series, Pennington, NJ (1994).
  16. 16.   https://www.electrochem.jp/ referred on Dec 15, 2020.

6.9 図

図は本文の中に挿入せず,本文の後にまとめて下さい.図等の表題と説明(Figure Caption)をまとめた英文リストを先頭に,次のページからこのリスト順に図を並べて下さい.

6.9.1 図の説明(Figure Captions)

図の説明は図の前にまとめてリストとして示してください.図の説明文は,本文に書かれた記載内容を補完したり,見出しのみを記載したりするだけではなく,この説明文を読んだだけで,図の内容が理解できるような記述であるべきです.つまり,複数のプロットや線,図が掲載されている場合は,それぞれの違いが明確になるよう,それぞれに実験条件の違いを明示すべきであることに注意して下さい.

6.9.2 図面

図面についてはカラー表示が可能です.刷り上がり横幅が1段(86 mm)あるいは2段(178 mm)となるので,この大きさを考慮した図を作成して下さい.解像度600 dpi程度とし,文字の大きさ9 pt以上,罫線 0.5 pt (0.18 mm)以上として下さい.これより小さい場合は製版時に細くなりすぎ,製版時にかすれる場合があります.原則として,用紙1ページに図(Fig.)一つを作成して下さい.各図には,Fig. 1,Fig. 2や,Scheme 1, Scheme 2などの通し番号と,著者名またはFigure Captionを記載して下さい.写真は,図(Fig.)として取り扱います.顕微鏡写真などは,写真中の適当な場所に,必ずスケールバーを入れて下さい.

6.10 表

表は本文の中に挿入せず,本文の後にまとめて下さい.原則は単色で表記し,カラーは限定的に使用して下さい.用紙1ページに一つずつ英文で作成して下さい.組版1段(86 mm)あるいは2段(178 mm)に合わせて配置されるので,わかりやすい体裁となるよう工夫して下さい.表の上部にTable 1,Table 2などの表番号と英文表題をつけて下さい.(本手引きでは説明のため日本語にしています)

6.11 付録(Supplementary material・任意)

著者は実験方法や分析方法に関する理解をより深め,論文に示された結果をより深く理解するための補足資料を提供する場合,本文とは別に付録として文書を提出することができます.付録の文書は本誌がデータリポジトリとして指定するJ-STAGE Dataに登録されます.論文の内容に従属し,文章や図を含む補足資料(Supporting Information),または生データや解像度の高い図や動画等の独立したファイル(複数も可)を自由に選択し,利用できます.出版された論文の付録に関する表記は,1ページ目のDOI欄, データ利用可能性ステートメント(7.1(2)参照),参考文献においてそのDOIが表記されます.これらの追記は編集部が対応します.

6.11.1 補足資料(Supporting Information)

補足資料(Supporting Information: SI)は,論文内容の理解や実験方法を支持・補強するための文書,データ(図,表,数式の誘導法,写真,音声,動画など)34ですが,メインの論文の一部を構成するものではない従属的なファイルです.補足資料はJ-STAGE Dataのプラットフォームを利用して公開されるため,論文とは別のファイルとし,論文原稿と同時にWeb投稿して下さい.

論文原稿とは別の1つのPDFファイルとすると製版プロセスがスムーズに進みます.音声,動画データ等を含む様々なタイプのファイル34を複数投稿する場合には,次項J-STAGE Dataの形式によりフレキシブルに公開できます.ファイルのサイズは最大5 GBまでです35

  1. (1)    SIの1ページ目には“Supporting Information”と明記し,論文本文表紙と同じ題目,著者名,所属,連絡先著者を記した表紙をつけて下さい(「6.4表紙」参照).
  2. (2)    本文中に必要不可欠な図表等はSIに含めないようにして下さい.
  3. (3)    SIにはページ番号をS1, S2, S3・・・のように,下部中央に付けて下さい.SI中の図表番号はS1, S2, S3・・・とし(例:Fig. S1, Table S1, Scheme S1, Movie S1),本文中でFig. S1 of the Supporting Information, Movie S2のように引用して下さい.
  4. (4)    論文の改訂時に必要があればSIも改訂してもよいですが,本文とは異なり,変更点等はMS-Wordの変更履歴の記録等で示さないで下さい(論文受理後,SIは編集されず,そのままアップロードされるためです).

6.11.2 J-STAGE Dataへのデータ掲載

JSTによりリリースされているデータリポジトリ「J-STAGE Data」へのデータの搭載が可能です.本誌のJ-STAGE DataのURLは

です.Supporting Informationとは異なり,独立したDOI (URL)を有し,論文の補完的データのみならず,以下のような類型(Item Type)の下,データの引用,共有,二次利用等,著作権者が定めた条件下での活用ができます.従って論文に示されるデータが別個に活用されることが期待される場合や,実験結果の信頼性をより向上させるため生データを提供したり,理解を容易にするためのプレゼンテーション資料・動画を提出したりする場合は,J-STAGE Dataへの採録がより効果的です.なお,J-STAGE Dataに登録するデータの言語は独立したデータであることから,英語の他,データ利用の目的として有効と考えられる場合には日本語によりアップロードすることは許可されます.その場合,データの言語の指定をJapaneseとして下さい.

  • •    図表や補足説明をPDFファイルにまとめたFigureファイル
  • •    動画・音声などからなるMediaファイル
  • •    生データからなるDatasetファイル
  • •    論文に沿ったポスター形式の発表用図表からなるPosterファイル(特に日本語でも可)
  • •    論文に沿った発表用の図表からなるPresentationファイル(特に日本語でも可)
  • •    著者が製作した計測・解析用ソフトウェアやそのソースコードからなるSoftwareファイル

データを登録する場合には,1つの場合でも複数の場合でもファイルの種類としていずれもJ-STAGE Dataを指定し,アップロードして下さい.

データを送付する場合は,登録用メタデータの提出が必須です.

にあるフォーム(Excelファイル)に必要事項を記入し,データファイルに添付してアップロードして下さい.メタデータファイルの記載方法はExcelファイルの中に記載されています.なお,本来J-STAGE Dataは著者自身でファイルを登録することが可能な仕様になっていますが,本誌における審査・査読プロセスと一体としてファイル登録を行うため,Editorial Managerを通してファイルをアップロードしていただくことにしています.但し,実行ファイル(exe)など,Editorial Managerを通してアップロードできない場合は別途編集部に連絡して下さい.

なお,Supporting Information(SI) のアップロード先もJ-STAGE Dataであるため,文書ファイルと他のファイルとの複数のファイルからなるアップロードも可能です.この場合は文書ファイル(SI)の中にJ-STAGE Dataに掲載したファイルの説明を入れていただくことを推奨します.

6.12 各項目標記における注意点

基本的な表記法は,2022年10月発行のVol.90 No.10以降の既報論文を参照して下さい36

  1. (1)    論文題名に副題がつく場合,主題名の後にピリオドを打ち,副題を続けて下さい.一連の論文を同じ主題名で発表する場合,主題名の後にローマ数字で通し番号をつけて副題を続けて下さい.ただし,“Study on …”や「…に関する研究」のような題名は避けるようにして下さい.
  2. (2)    本文の区分けは,必要に応じて大見出しの下にポイントシステムによる記号を用いて,中見出し,小見出しなどを明瞭にして下さい.例:1,1.1,1.1.1
  3. (3)    複雑な数式や化学構造式は,専用のエディタを用いるか,図として扱ってもかまいませんのでわかりやすく体裁を整えて下さい.
  4. (4)    本文および図表の表題・説明において化学物質を記載する場合には,初出の場合は原則として化学式を使わず,化合物名で書いて下さい.化合物の命名は,原則としてIUPAC命名法に従い表記して下さい.

    IUPACにより編集された命名法に関する出版物はIUPACのWebサイトに掲載されており37

    Red Book: Nomenclature of Inorganic Chemistry38

    Blue Book: Nomenclature of Organic Chemistry39

    Purple Book: Compendium of Polymer Terminology and Nomenclature40

    などがあります.

  5. (5)    物理量,単位,記号についてはIUPAC出版物37

    Green Book: Quantities, Units, and Symbols in Physical Chemistry41

    に準拠してください.日本語訳書42も出版されています.また,日本化学会単位・記号専門委員会が毎年編纂する「化学で使われる量・単位・記号」も参照して下さい43

  6. (6)    単位は原則として国際単位系(SI)を用いて下さい.以下のものはSI単位ではないが,当分の間本誌での使用を認めます.その他の非SI単位を使わざるを得ないときには,初出の箇所で定義(SI単位への換算)を本文中に括弧を用いて,例えば(M = mol dm−3)のように示して下さい.ただし,時間の分(min),時間(h),日(day),平面角度の度(°),分(′),秒(′′)についての換算は不要です.

    angstrom: 1 Å = 10−10 m

    ton: 1 t = 1 Mg = 103 kg

    liter: 1 L = 1 dm3 = 10−3 m3

    atmosphere: 1 atm = 101325 Pa

    torr: 1 Torr = 133.322 Pa

    curie: 1 Ci = 3.7 × 1010 Bq = 3.7 × 1010 s−1

    kilowatt-hour: 1 kWh = 3.6 × 106 J

    poise: 1 P = 10−1 Pa s = 10−1 kg m−1 s−1

    stokes: 1 St = 10−4 m2 s−1

    electron-volt: 1 eV = 1.60218 × 10−19 J

  7. (7)    本文中の電位の表記は例えば銀塩化銀電極基準の電位はE = −0.24 V vs. Ag|AgCl (またはAg/AgCl) のように書いて下さい.なお,図の軸の説明の場合は, 様々な表記方が普及していますが,本誌ではIUPACの表記ルールに則り,表記を無次元化とするため,E vs. Ag|AgCl /V (E/V vs. Ag|AgCl ではなく)と表記して下さい.
  8. (8)    Cレート(C rate)の数は慣例として1C, 0.5C等と表記され,表現に任意性が生じる表記法です.C(クーロン)単位との誤解を避けるため,“1 C”等の表記を単独で用いることを避けて下さい.文章または図の説明等にC rateや1C-rate, C/10 rateなど,明らかにCレートを示していることがわかるように表記して下さい.一部変数として取り扱われ,italic体で記載されることもありますが,本誌でRoman体により表記して下さい.
  9. (9)    数式および化学反応式には,通し番号を括弧でくくり右端において下さい.文中に出てくる分数式は

    a/b, (a + b)/(c + d)

    のように1行に書いて下さい.二重の上付き添字,二重の下付き添字は使用しないで下さい.

  10. (10)    その他6.1に記載した「Electrochemistryの執筆および著者校正のチェック表」に記載の注意事項に従って下さい.

7. 原稿の提出

本誌への論文投稿のシステムはAries社のEditorial Manager44を使用しており,そのURLは

です.Web投稿システムの使用方法のマニュアルは,このページからリンクのある文書に掲載されています.

  1. (1)    原稿のファイル形式はアップロードされたファイルから正常にPDF化できるものであればいずれの形式でも良いですが,編集作業の都合上,本文についてはWordファイルおよび互換性のあるファイルを用いることを推奨します.
  2. (2)    図表については,原稿をアップロードした後,システムが自動生成したPDF (Portable Document Format)ファイル45について,原稿内容,特に,図の表記,順番が正しいことを確認して下さい.
  3. (3)    審査意見を基に原稿を再提出する際は,回答書に審査委員・査読者それぞれに逐一かつわかりやすく記載して下さい.
  4. (4)    修正原稿は迅速な審査と早期公開手続のため,改定箇所をハイライトした原稿およびハイライトや着色のない修正原稿の2種類の原稿ファイルを提出して下さい.

7.1 原稿提出時の補足事項

OA論文の信頼性は学会や出版社が編集に対して行う取り組みだけでなく,著者の研究倫理に対する意識の向上により改善されると考えられています.Electrochemistryでは著者が投稿システムにおいて論文投稿における倫理指針の遵守やContributor Roles Taxonomy (CRediT)46に基づく著者の役割に関する入力を行い,採択された後には,論文の末尾に附記されます.

  1. (1)    著者の役割(CRediT Author Contribution Statement)(必須)

    著者のAuthorshipを明示していただくためCRediTをすべての著者にそれぞれ記載していただくものです.投稿時にEditorial Managerに入力された情報が転記されます.この項目の記述は編集部でフォーマットされるため,原稿に記載する必要はありません.

  2. (2)    データ利用可能性ステートメント(Data Availability Statement: DAS)(任意)

    DASは論文の読者が論文中に示されているデータを二次活用するため,どのようにデータを入手できるか,あるいは二次利用におけるデータの取り扱い方を示したものです47,48Electrochemistryに投稿する際にすべての生データを提供することは今のところ義務ではありませんが,読者の利便性だけでなく,論文データの信頼性を担保する上でデータの提供が推奨されています.これらはJ-STAGE Dataに掲載され,そのデータ情報をDASとして記載されます.データの提供がない場合であっても,著者への問い合わせや別にデータが表記されている場合はそれを記載することが推奨されます.

  3. (3)    利益相反の状況(Conflict of Interest)(必須)

    3.2で述べたように著者はElectrochemistryに原稿を提出する際に,利益相反(Conflicts of Interest: COI)を開示するように求められます.著者にとって経済的・非経済的に関係があり,著者が行ってきた研究に対してバイアスをもたらす可能性のある事実については,いずれも原稿提出時にその内容を説明する義務を負わなければなりません.利益相反がない場合も,投稿時の追加投稿情報の提出においてその事実を宣言する必要が生じます.投稿時にEditorial Managerの補足事項として記入の有無が確認されます.もし利益相反の事実があると思われる場合は,Cover Letterにその旨を記載するとともに,論文の末尾にその詳細を記載して下さい.

  4. (4)    研究資金の提供(Funding Information)(提供を受けている場合は必須)

    これまでは謝辞に記載されることが多かった情報ですが,この内容が記載されることにより,謝辞での記載は任意となります.投稿時にEditorial Managerに入力された情報が転記されます.この項目の記述は編集部でフォーマットされるため,原稿に記載する必要はありません.

8. 剽窃・過度な転載に対する対応

本誌に投稿された論文に対してはturnitinが提供するiThenticate v2.049をベースにCrossrefが提供している剽窃検知ツールSimilarity check V250を利用して,投稿原稿と公開文献との類似性を審査しています.

9. 投稿料

本誌に掲載することを目的とした原稿の投稿は無料です.著者が負担しなければならない費用は,11章で定める論文掲載料(Article processing charge: APC)であり,投稿後,査読を伴う審査を経て,採択された論文を対象に請求されます.

10. 論文の審査・査読

10.1 査読方針

論文の審査・査読方針はColumn 7に記載された査読方針により行われます.査読の方法は査読者氏名を投稿者には開示しないSingle-Blind Peer Reviewによります51

論文審査担当者は編集長・副編集長の依頼を受けた匿名の編集委員1名が担当し,査読者は編集委員の依頼により担当を受諾した匿名の2名以上の査読者が担当します.査読者は本誌編集委員が決定しますが,その際,著者が希望する者および忌避したい者を指定することができます52

一方,論文審査担当者および査読者に対しては,すべての著者の氏名・所属を告知した上で審査および査読が行われます.

なお,本誌編集部は査読者への謝意を示すため,査読した論文とその担当者の対応が特定されない方法により,定期的に公表することがあります.

Column 7 Electrochemistry審査方針

 

  1. 1.   投稿された原稿の審査は編集長または副編集長が担当編集委員に委嘱する.
  2. 2.   査読は査読者氏名を投稿者には開示しないSingle-Blind Peer Review方式による.担当編集委員は必要に応じて匿名の2名の査読者(Peer reviewer)を決定し,期限と共に審査を打診する.承諾がえられた場合には,採否の意見を集約する.
  3. 3.   査読者は編集委員会の求めに応じ,期限内に採否の意見を回答する.応じられない場合には直ちにその旨を担当編集委員に回答する.
  4. 4.   担当編集委員は2名以上の査読者からの意見を集約し,掲載に関する採否または修正の意見を編集長または副編集長に申し送る.
  5. 5.   編集長または副編集長はその判断に基づき,採否を決定し,著者に審査結果を直接回答する.採否決定に当たって,担当編集委員および正副編集長の合議により決定することを妨げない.
  6. 6.   投稿された原稿に著しい公益性と速報性が含まれ,編集長または副編集長が早期審査すべきと判断した投稿原稿の審査は上記の手順に寄らず,審査委員の判断により採択することができる.
  7. 7.   論文審査員の氏名はその貢献に対する謝意を示すため,採否が確定した後に,論文との対応が取れない形式により年度毎に公表することがある.
  8. 8.   論文特集等において指定されるゲストエディターの業務は編集部において別に定める.

10.2 編集上の倫理と利益相反の回避

本誌の編集プロセスにおける査読は委員の立場やバックグラウンドが審査に影響することをさけるため,匿名による査読を行っております.また,編集委員が著者に含まれる場合にはEditorial Managerに論文が投稿された時点で,査読に対して干渉することがないよう不可視手続を取り,査読に対する公平性を担保しております.なお,本誌の審査・査読においては,投稿規定第2条第6項に定めるように,投稿された原稿の採否の根拠が本誌の目的に沿う学術的な価値にのみ求められることを保証するため,代表理事および主にElectrochemistryを担当する編集担当理事が論文の採択の意志決定に関わる論文審査委員・査読員に指名されることはありません.

10.3 査読日数と採択通知

標準的な査読日数・修正を依頼する期間についてはColumn 8に示すように,論文の種類,修正内容の程度により標準的な日数を明示して査読者に打診,審査依頼をしています.これらの日数はいずれも強制ではありませんが,迅速な査読および審査においてできる限り期間を短縮するため,一定の日数を維持した設定をしています.この日数を限定することにより,審査員や査読者に過剰な催促を行ったり,それによって査読の質が低下することはありません.

著者が投稿された論文原稿が採択された場合には直ちにColumn 9に示す「受理証明書(Certificate of Acceptance)」が審査システムを通じて発行されます.

なお,本会は採択された原稿に対してはColumn 2「Electrochemistryに掲載される論文についての電気化学会との著作権に関する合意事項」の1(3)の通り,その通知を送付した日時をもって独占的出版権を保持するものとします.その権利を保全するため,論文原稿および関連する資料に関しては,論文の早期公開期日まではエンバーゴとし,原稿の内容を第3者に通知・公開することを禁じます.但し,原稿が受理されたことについては,受理証明書により第3者に通知できます.万一,著者がこの原稿を故意に取り下げ,他誌にその全部,一部および改変を加えて投稿した場合でも,本会は公に二重投稿である事実を表明し,該当論文の独占的出版権を有することを主張する権利を保持します.

Column 8 標準的な査読・修正期間(単位:営業日)

 

論文の種類 初回査読
期限
初回修正
Minor
初回修正
Major
修正査読
期限
修正
(2回目以降)
Minor
修正
(2回目以降)
Major
論文 10(2w) 10(2w) 20(4w) 5(1w) 5(1w) 10(2w)
コミュニケーション 5(1w) 5(1w) 10(2w) 5(1w) 5(1w) 10(2w)
ノート 5(1w) 5(1w) 10(2w) 5(1w) 5(1w) 10(2w)
総合論文 10(2w) 10(2w) 20(4w) 5(1w) 5(1w) 10(2w)
総説 10(2w) 10(2w) 20(4w) 5(1w) 5(1w) 10(2w)
備考 ※修正項目の寡少がMajor, Minorの区別ではない.
追加実験を伴わない修正内容は原則としてMinorとする.
追加実験を要すると考えられるものをMajorとする.
※査読・修正日程に延長が必要な場合は,それぞれ査読者・著者からの申し出を要する.
Column 9 受理証明書様式

 

<<Notice>> APC payment and Advanced Online Publication

 中略

【重要】論文投稿料と早期公開について

電気化学会編集委員会Electrochemistry編集部は,上記に記載のとおり著者が投稿された論文原稿が採択され,本会が採択された原稿の内容に関する独占的出版権を保持したことをお知らせいたします.その権利を保全するため,論文原稿および関連する資料に関しては,論文の早期公開期日まではエンバーゴとし,原稿の内容を第3者に通知・公開することを禁じます.但し,原稿が受理されたことについては,受理証明書により第3者に通知できます.万一,著者がこの原稿を故意に取り下げ,他誌にその全部,一部および改変を加えて投稿した場合でも,本会は公に二重投稿である事実を表明し,該当論文の独占的出版権を有することを主張する権利を保持します.

受理証明書を送付してから,電気化学会事務局は免除になる場合を除き,ただちに論文掲載料(Article processing charge; APC)の請求手続に入ります.数日後,事務局からCommerce Managerによるクレジットカード払いまたは銀行送金に関する請求書をお送りします.特にすべての著者が非会員の場合,受理された論文の早期公開と組版は原則としてAPCの支払手続が完了したことを確認した後に行われますので,できるだけ早い手続にご協力下さい.もし請求に関するメールを受け取ってからすぐに支払手続をとることが難しい場合は,理由とともに事務局<ad.apc-e@electrochem.jp>まで御連絡下さい.連絡は日本語で結構です.

11. 論文掲載料と減額・免除手続

11.1 論文掲載料(Article processing charge: APC)

本誌は原則として著者が論文掲載料を負担するオープンアクセスジャーナルです.採択された論文の著者には,論文掲載料(Article processing charge: APC)が査定・請求されます.標準APCは150000円(税込)です.APCは,審査・編集および植字プロセスに関連するコストを反映しており,原稿が採択された時点で本会の債権が発効します.

11.2 APCの減額・免除

電気化学会員が著者または共著者に含まれる原稿の場合,APCは自動的に1/3(50000円)に減額されます.その他のAPCの減額と免除についてはColumn 10に示すように,次の場合に適用されます.

  • •    本会が定める発展途上国の著者
  • •    手数料をカバーするための資金を利用できない国内および外国の著者
  • •    電気化学会による招待論文
  • •    電気化学会が企画した論文特集に掲載された原稿

カテゴリーA,C,DのAPC削減または免除は,原稿の提出時に要求する必要があります.カテゴリーBの原稿はAPCによって自動的に免除され,免除を要求する必要はありません.APCの削減または免除の申請は,審査プロセスまたは原稿の受理の決定に影響を与えません.

Column 10 論文掲載料(APC)の減額・免除およびカテゴリーの詳細.

 

カテゴリー 金額(円) 減額率(%)
標準 150,000  
減額 カテゴリーA 75,000 50.0
  カテゴリーB
(本会員)
50,000 66.7
  カテゴリーC 20,000 86.7
免除 カテゴリーD 0 100

(消費税10%含)

* 刷り上がりページ数に依りません.

* 別刷の発行は致しません.

カテゴリーA: 本会により既定された発展途上国を研究の本拠とする著者

カテゴリーB: 本会会員および論文特集等において定められた著者(申請不要)

カテゴリーC: 編集委員長から推薦を受けた本会会員または本会により既定された発展途上国を研究の本拠とする著者

カテゴリーD: 本会により依頼を受けた著者または国連が規定する後発発展途上国53,54を研究の本拠とする著者

本文「5.7修正」に記載のうち,著者の責によるものは会員資格,上記カテゴリーに依らず,10,000円(消費税10%含)

注意:著者校正後,最終稿の発刊前までに新たに軽微なミスが見つかり,著者の申告により追加修正を行う場合は取扱手数料として5,000円(税込)を支払が必要です.(13.2「著者校正の期限」をご参照ください.)

11.3 Commerce Managerによる支払

APCは,著者が所属する機関,資金提供者,または著者から支払うことができます.受理証明書の発行後,電気化学会事務局は免除になる場合を除き,ただちにEditorial Managerに実装されているCommerce Managerを通して請求手続を行います.

事務局から論文を提出した著者宛のメールによりColumn 11で示した請求書を送付します.請求書類はこのメールの文面をもって本紙とします.印刷された用紙やPDFファイル等による他の書面での請求書の発行・送付は行いません.また,本請求内容は論文掲載に関わる役務に対するものであるため,納品書・見積書の発行は行いません.

入金手続は原則としてクレジットカード決済(Paypal)とさせていただきます.クレジットカード決済の場合,請求メールに記載された指定のEditorial Managerをリンク先とするURLから決裁画面に遷移します.このURLでは印刷可能なCommerce Managerの料金と支払いに関する明細書 Column 12が表示されますので,画面の指示に従いクレジットカードにより支払を行っていただくか,銀行振込による支払を行う旨を事務局宛に連絡してください.この画面ではいつでも支払状況を確認できます.お支払い完了後,料金のお支払い完了の確認(Paid)ができますので,領収書としてお使いください.

なお,PayPalの決済は使用されるクレジットカードの種類や信用情報により完了までに数日間かかるケースもあります.ほとんどの場合は問題なく完了しますが,1週間経過しても決済が完了していな場合は,本会事務局編集担当まで御連絡下さい.

銀行振込を行う場合は,所属先またはご本人以外の口座から振込をされる場合も含めて,メールにより事務局(ed.apc-e@electrochem.jp) までご一報いただき,請求書に記載された銀行口座へお振り込み下さい.

もし請求に関するメールを受け取ってからすぐに支払手続をとることが難しい場合は,理由とともに事務局(ad.apc-e@electrochem.jp)まで御連絡下さい.連絡の際には日本語で結構です.

APCの減額・免除申請書は

からダウンロードしてご使用下さい.

注意:クレジットカード決済の認証の可否は代理店であるPayPalに提供される与信情報により決まるため,決済が確定するまでの時間がかかる場合があります.場合によっては数日間かかることもありますので,しばらくお待ちいただきますようお願いします.なお2020年11月現在,qq.comを連絡先メールアドレスに指定した著者にはPayPalによる決済ができないことが確認されているため,直接請求書を送付しますので御了承下さい.

Column 11 Commerce Managerからの請求書様式

 

【重要】お支払いについて

Electrochemistryへのご投稿をいただきありがとうございました.ご投稿いただきました投稿が採択されましたので論文の掲載料(Article processing charge,APC)の請求をさせていただきます.なお,本請求に関する注意事項およびFAQは投稿の手引き 11.3および11.4に記載されておりますので,お問い合わせの前に必ずご参照ください.

入金方法は,原則としてクレジットカード決済(PayPal)とさせていただきます.請求および領収額の状況の確認印および証明の出力(印刷)はCommerce Managerへ遷移後に可能です.

なお,PayPalの決済は使用されるクレジットカードの種類や信用情報により完了までに数日間かかるケースもあります.ほとんどの場合は問題なく完了しますが,1週間経過しても決済が完了していな場合は,本会事務局編集担当まで御連絡下さい.

銀行振込を行う場合は,所属先またはご本人以外の口座から振込をされる場合も含めて,メールにより事務局までご一報いただき下記の銀行口座へお振り込み下さい.

下記のURLよりシステムへログインいただきお支払い下さい.

以下,略

Column 12 Commerce Manager請求メールに添付される請求様式例

 

料金と支払い

受付番号: Manuscript No: ELECTROCHEMISTRY-D-21-00000

"APC Payment Format Sample"

Electrochemistryにご投稿いただきました首記論文の掲載料(Article processing charge)について支払手続をお取りいただき,ありがとうございます.支払の状況につきましては下記の通りとなっております.支払状況の欄に「PayPal決済完了」または「完了-受領済み」と記載されている場合は支払が完了しておりますので,本画面をもって領収済の証明とさせていただきます.

公益社団法人電気化学会事務局

問い合わせ先: ed.apc-e@electrochem.jp

Thank you for processing the payment procedure for the article processing charge(APC) for your manuscript to Electrochemistry. The payment status is as follows. If "PayPal Transaction Successful" or "Complete - Payment Received" is written in the column of "Payment Status", since the payment has been completed, this screen will be used as proof of receipt.

Editorial Office, The Electrochemical Society of Japan

Contact: ed.apc-e@electrochem.jp

11.4 所属機関へのAPCの請求について

本誌に掲載される原稿の論文掲載料(APC)は著者に代わり,著者の所属機関が支払うことができます.支払手続に関する一般的な問い合わせに対する回答(FAQ)を下記に記載しておりますので,所属先事務担当者からの問い合わせがございましたら,ご参照いただくようお願いいたします.

  1. (1)    見積書・納品書の不交付

    Electrochemistryは国内外の著者による投稿をうけつけているため,採択された論文の事務手続きについても,国内外の事務手続きの共通化を図っております.そのため,多くの国外学会誌と同様にメールベースでの手続を行っております.論文掲載料(APC)は掲載された論文の電子情報のみに対する対価ではなく,論文の掲載に至る審査・出版手続きに関する役務を含んでおり,原稿の受理証明書(Certificate of Acceptance)を発行した時点で論文の掲載を確約しております.従ってAPCの請求については論文が掲載される前に行い, 別刷 (Offprint)も発行しないため,見積書・納品書の発行は行いません.所属機関におかれましては物品納入を伴わない役務として取り扱っていただくようお願いいたします. 論文が採択された場合は,本会から論文受付番号と主著者名が記載された受理証明書を発行しておりますので,これを役務伝票に代わる証明書類としてご使用下さい.

  2. (2)    請求額

    Electrochemistryの論文掲載料および出版に関わる手数料は本手引きColumn10に記載のように原則としていずれも定額となっています.請求額についてはこちらをご参照の上,ご確認下さい.

  3. (3)    出版後の検収

    検収において出版内容の確認を要する場合は,J-STAGE上に公開された論文の電子ファイル(PDF)をもって検収対象物としていただきます.別刷の発行や印刷物の送付はしかねます.検収に当たっては早期公開ファイルおよび最終版のファイルのいずれでも発行済みファイルであることを証します.

  4. (4)    その他

    著者勤務先等からの要請として別途の書類発行を依頼される場合,書類請求の内容確認を行うため,著者からではなく,事務手続きを行う会計・経理担当者から直接本部事務局 (ed.apc-e@electrochem.jp)までメールにて問い合わせていただくようにお願いいたします.

11.5 著者に本会会員が含まれていない場合の取扱い

早期公開および著者校正を含む出版プロセスは,APCの支払いが確認された後に開始されます.従って,事務局においてAPCの支払が確認されないうちは原稿を出版社には送付せず,出版プロセスを中断しております.早期の公開を進めるため,クレジットカード払い等できるだけお早めに支払うことを強くお勧めします.著者の所属先・勤務先を通して銀行振込を行う場合,APCの受領確認が大幅に遅れるほか,発行手続きが大幅に遅れる場合があります.著者が原稿の発行を早めることを希望する場合は,支払伝票のコピーを送信するか,著者の所属先・勤務先が支払う意向があることを証明する書面(メール)を送付してください.これらが確認できれば直ちに原稿を出版社に送付します.少なくとも著者の支払い意思と支払の予定を連絡していただければ幸いです.なお,編集委員会は受理後2週間以内に支払または支払に関する連絡がない場合,受理された原稿の発行を強制的に取り下げる権限を有しますのでご注意下さい.

12. 早期公開(Advanced Online Publication)

採択された論文の迅速な公開のため,正式な出版までに早期公開が次の順に従って行われます.

  1. (1)    著者原稿版(Accepted Manuscript Version)

    採択された原稿はAPCの請求と平行して直ちに出版社に入稿されます.入稿後,3営業日後に著者原稿をそのまま用いてJ-STAGE上で早期公開を行います.この早期公開時に論文に固有のDOIが割り振られます.また,校正前原稿であることから,出版社が用意する早期公開版の表紙に軽微な未編集箇所,修正すべき箇所が残ることを公開時に追加記載します.

  2. (2)    著者校正版(Uncorrected Proof)

    著者校正版は2版目の早期公開版として採択後,概ね2週間後にJ-STAGEで公開されます.同時に,未校正組版の公開の連絡が出版社から入り,著者校正が依頼されます.13章に記載された著者校正はこの校正前組版を対象に行っていただきます.

    著者校正が終了し,著者から提出された校正済版はレイアウトの確定に加え,直ちに論文IDとノンブル(ページ)が確定されます.これらの製版作業の終了後,最終版が発行されます.論文の発行日はこの版が公開された日をもって確定されます.ここで原稿が正しく修正されているかチェックしていただき,訂正もれがあれば再修正を行うことができます.

    なお, 各号には著者校正返却期限が設定されており,返却期限までに返答がない場合にはそのまま製版され出版されることがありますのでご注意下さい.最終版が出版されたあとに訂正が必要になった場合は,Correctionとして修正原稿を改めて投稿していただく必要がありますので,ご注意下さい.

13. 著者校正

13.1 著者校正の目的

著者校正は採択された原稿を出版原稿とする際に生じたミスを訂正するための出版プロセスであり,書誌内容の変更を伴う校正ではありません.従って,抄録・キーワード・本文・著者の所属先の移動を伴う変更・Supporting Information・Abstract Graphic等の変更は印刷の誤り,明らかな文法ミス以外,一切認められません.J-STAGE Dataへの登録を伴う場合は,著者校正と同時に登録されたデータのチェックを行っていただきます.

大幅な訂正を要する原稿は再審査となり,原稿版は修正版として差し戻されます.特に書誌データの変更を伴うタイトル・著者の追加・削除(著者順の変更などAuthorshipに抵触する変更を含む)の変更を要する場合は再審査となり,原稿版は修正版として差し戻されます.

著者校正に関する詳細は校正時に著者に配布される「著者校正の手引き」(Column 13)をご参照下さい.

Column 13 著者校正に際してのお願いと注意事項(原版: https://journal.electrochem.jp/doc/note_proofreading_ja.pdf

 

著者校正の目的

  1. 1.    著者校正は採択された原稿を出版原稿とする際に生じたミスを訂正するための出版プロセスであり,書誌内容の変更を伴う校正であってはなりません.著者校正は基本的に1回のみとなります.
  2. 2.    校正後の原稿の返送はこのお願いを送付後3営業日以内,少なくとも指定する最終入稿期限までに行ってください.返送がない場合は,印刷所による責了をもって最終稿といたします.
  3. 3.    書誌データの変更を伴うタイトル・著者の追加・削除(著者順の変更などAuthorshipに抵触する変更を含む)を校正時に行うことは一切認められません.これらの変更を要する場合は再審査となり,原稿版は修正版として差し戻されます.
  4. 4.    抄録・キーワード・本文・著者の所属先の移動を伴う変更・Supporting Information・Abstract Graphic等の変更は印刷の誤り,明らかな文法ミス以外,一切認められません.大幅な訂正を要する原稿は再審査となり,原稿版は修正版として差し戻されます.

著者校正の内容

  1. 1.    著者校正用PDFファイルとしてはJ-Stageに早期公開版(Advanced Online Publication)として掲載されたUncorrected Proofを使用して下さい.
  2. 2.    Supporting Informationに修正がある場合,ファイルの編集は行いません.ファイルを差し替えるので,修正済みのファイル全体をお送り下さい.
  3. 3.    著者校正PDFのページは仮ページとなっております.
  4. 4.    掲載情報が不足している箇所は「XXXXXXXXXXX」と仮表記してありますので加筆をお願いいたします.
  5. 5.    訂正・加筆は赤字で明確にご記入ください.
    1. (1)    Acrobatの注釈機能をご使用の場合:修正位置が明確にわかるようご記入ください.PDF自体の編集機能は使わないでください.
    2. (2)    スキャン画像を送付する場合:赤ペンでご記入いただいたのちカラースキャンしてください.
    3. (3)    FAXの利用:画像が不鮮明になったり,色情報がなくなったりしますので,できる限りFAXの使用は避けて下さい.使用する場合でも,訂正箇所を大きめに拡大してご記入ください.紙面のマージン5 mm程度は印刷されずに消えてしまいますのでご注意ください.
  6. 6.    添付PDF上の指示とメールの文面による指示が相違する場合はPDF上の指示を優先し訂正します.
  7. 7.    次の点を重点的に,必ず全文,図,表について確認して下さい.
    1. (1)    記号,数式,数式番号,数値,単位表記(SI単位系)
    2. (2)    ローマン(Roman),太字(Bold),斜体(Italic),太字斜体(Bold Italic)の書体の区別
    3. (3)    図
      1. a.    内容の訂正

        訂正箇所を明記し,差し替え図面の電子ファイルを提出してください.

      2. b.    サイズ変更

        「やや」「少し」などの表現は避け,数値を用いて指定してください.たとえば,「幅75 mmに縮小」などです.

      3. c.    仕上がりや色:修正するポイントを指定してください.
    4. (4)    文中の文献と参考文献
      1. a.    文中の参考文献のリンク

        引用順序,番号の欠落がないこと,リストの参考文献との対応を確認してください.

      2. b.    参考文献リスト

        全著者, ジャーナル名, 巻, 開始ページ(年)をチェックして下さい.著者が2名以上の場合,最後の著者の前に「, and」が入り,2名の場合は「and」が用いられます.引用が正確であれば,ジャーナル名,巻,および年にリンクが貼られ,青い文字で表示されます.引用が不明または不正確であれば,黒文字で表示されますので修正して下さい.

    5. (5)    「執筆・校正チェック表」で再度ご確認ください.チェック表は

      https://journal.electrochem.jp/doc/checklist_ja.docx

      にあります.

  8. 8.    校正を終了しましたら,訂正を要するファイルをed.apc-e@electrochem.jp宛てにご返信下さい.

校正・刊行後の取り扱い

校正後,早期公開を含む刊行された論文や補足資料(Supporting Information)に著者の責任に帰する訂正が生じ,編集委員会が訂正を必要と判断するか著者が修正を希望する場合は,Electrochemistry編集部の承認を経て,追加修正または独立した論文記事“Correction”による修正が行われます.Correctionによる修正の場合,Editorial Managerから新規の訂正原稿の投稿が必要となります.これらの訂正は投稿規定第4条に基づき,投稿の手引きのColumn 10に定める取扱手数料または論文掲載料の支払いの対象となります.修正内容が研究倫理上重大な問題があると判断された場合は対象となる論文の訂正ではなく,取り下げ(Withdrawal)または撤回(Retraction)の対象になることがありますので,注意して下さい.

13.2 著者校正の期限

著者校正は依頼後72時間(3営業日)以内,遅くともColumn 14に指定する掲載予定号に対応する著者校正返却期限までに行ってください.その際,原稿提出時と同じ様式のチェックシートの提出にご協力いただきます.返送がない場合は,印刷所による責了をもって最終稿とし,Uncorrected Proofと同一の内容で最終版が公開されます.

万一,最終版の発刊前に著者校正後に新たにミスが見つかった場合,発刊前の軽微なものについては著者の希望により,追加修正の申告を行うことができます.追加修正の場合は取扱手数料として5000円(税込)を支払が必要です.

発刊後の著者の過誤による修正が必要な場合はCorrectionの原稿をあらためて提出していただくことになります.論文掲載料の請求の対象にもなりますので,充分ご注意下さい.

Column 14 各号最終発刊日と著者校正返却・入稿期限

 

最終発刊日 校正返却期限 最終入稿期限
1 1月31日 1月20日 前年12月10日
2 2月28(29)日 2月15日 1月25日
3 3月31日 3月15日 2月25日
4 4月30日 4月14日 3月25日
5 5月31日 5月19日 4月15日
6 6月30日 6月15日 5月25日
7 7月31日 7月14日 6月25日
8 8月31日 8月16日 7月20日
9 9月30日 9月15日 8月20日
10 10月31日 10月13日 9月20日
11 11月30日 11月15日 10月25日
12 12月31日 12月8日 11月18日

14. 掲載号

早期公開を終えて校正済版の内容が確定した論文は順次出版準備に入り,速やかに発行されます.掲載号は一般の論文(Regular Articles)の場合,出版社への原稿の入稿日およびAPC確認日に依りますが,採択後の原稿入稿および著者校正の期限は原則としてColumn 14の通りです.なお,論文特集に投稿された原稿の発刊は特集号に掲載されます.査読や修正の遅延のため,特集の予定号に対応する入稿期限に間に合わなかった場合は,次号に繰り越されます.ただし,特集企画に投稿された論文であることは論文タイトルのヘッダーに示されます.

15. プレプリントサーバー・機関リポジトリへの登録

著者が本誌に投稿しようとする原稿,あるいは掲載が決定された論文をプレプリントサーバーや機関リポジトリに登録する場合は2022年発刊分から下記のポリシーに基づき,掲載可とします.

  • •    著者は著者が投稿しようとする論文原稿を投稿前後にJxivやChemRxiv等のプレプリントサーバーへ登録する権利を保有します.
  • •    著者は以下の版による採択前後の論文(原稿)を著者が所属する機関リポジトリに論文を掲載できる権利を保有します.
    • •    Submitted manuscript
    • •    Accepted manuscript
    • •    Uncorrected proof
    • •    Published PDF file (Publisher version)
  • •    早期公開後のエンバーゴ(情報解禁日時)の設定はありません.予定号への掲載後すぐに登録・公開が可能です.
  • •    プレプリントサーバーへの登録の際,論文投稿の有無に関する情報の記載は必須ではありませんが,投稿した原稿にプレプリントに関する情報を明記して下さい.(6.4.2(3)参照)
  • •    機関リポジトリに掲載された場合には,DOIの附記および原典表記を必ず行って下さい.
  • •    機関リポジトリに掲載した場合,その著作権は著者に帰属します.複数の機関による共著論文の場合の取り扱いは,それぞれの機関リポジトリの取り決めに従って下さい.本会は著者が所属する機関のリポジトリである限り,複数の機関リポジトリに掲載されることについては特に制限しません.
  • •    プレプリントサーバーや機関リポジトリへの掲載に関するポリシーはオープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)の学協会著作権ポリシーデータベース55およびSherpa RomeoのWebサイト56に掲載されています.

16. 原稿の取り下げと論文の撤回

16.1 取り下げ(Withdrawal)

著者が原稿を提出された後,その論文が早期公開されるまで,その理由が著者または本会編集委員会あるいは第三者の責に帰するいずれの理由によっても,著者は任意に取り下げ(Withdrawal)を行うことができます.この場合,著作権に関する全ての権利を著者が保有したままとなり,本会は一切の権利を放棄します.但し,掲載が決定された後に,著者が故意に取り下げ,他誌にその全部,一部および改変を加えて投稿した場合,本会は公に二重投稿である事実を表明し,独占的出版権を有することを主張する権利を保持します.

論文投稿後に過誤が発覚した場合など,取り下げを希望する場合は直ちにEditorial Managerを通じて論文の取り下げを行ってください.編集委員会や事務局等への連絡は必須ではありません.

編集委員会による強制取り下げは以下の場合に行うことがあります.その場合,一旦採択された論文であっても,以下の内容に該当する場合は早期公開までに採択を取り消しますので,ご注意下さい.

  • •    査読意見の送付後,編集委員会が定める期間以上,返答・再投稿等,何らかの連絡がない場合.
  • •    採択の連絡後,編集委員会が定める期間以上,APCの支払に応じず,督促があっても返答がない場合.

なお,製版中に著者の都合により取り下げになった場合,すでに支払われたAPCはいかなる理由があっても返金できませんので御了承下さい.

16.2 撤回(Retraction)

論文掲載が採択され,公開(早期公開を含む)された以降に論文内容に関する過誤または不正が発覚し,著者の希望または編集委員会の審議を経て採択・掲載の取り消しが決定した場合には,その論文は撤回(Retraction)されます.この場合,取り下げ(Withdrawal)はできません.一度掲載された論文についてはその掲載の事実を取り消さず,撤回された事実を経緯とともに新たに追加掲載します.この場合の掲載料は理由の如何に関わらず,本会が負担します.またその記事の著作権は本会が有します.なお,論文の撤回は早期公開が行われた論文についても適用されます.なお,撤回された論文に対応する機関リポジトリ等へ掲載された著者原稿の取り扱いについては,機関リポジトリに登録された情報にDOIが含まれており,その事実は確認できることから,全ての内容に関して著者が著作権を保有することを鑑み,本会では関知しません.

17. 備考・改訂履歴

本手引きはこの和文版を正本とし,英文版1はその翻訳版とします.本誌の出版に関わる規則等の変更,プロセスの変更,および学会内外の状況の変化に伴い,予告なく改訂することがあります.

  • 2020年12月15日 編集委員会承認
  • 2021年1月1日  発効
  • 2021年5月6日  改訂・英文翻訳版発効
  • 2021年5月24日 補訂(日・英)
  • 2021年7月1日 補訂(日・英)・HTML版発効
  • 2021年11月11日 改訂(日・英)・月刊化対応
  • 2022年3月17日 補訂(日・英)新規性喪失の除外要件記載
  • 2022年9月28日 改訂(日・英)・英文化対応,フォーマット(LaTeX,本文,各項目表記)
  •  
  • 注: 参考文献リストは日本語による論文においてもすべて英語・ローマ字で記載することが求められています.この手引きは原典を明確に記載するため,日本語で記載されていますので御了承下さい.

References
 
© The Electrochemical Society of Japan 2021. Published by ECSJ.

This is an open access article distributed under the terms of the Creative Commons Attribution 4.0 License (CC BY, http://creativecommons.org/licenses/by/4.0/), which permits unrestricted reuse of the work in any medium provided the original work is properly cited. [DOI: 10.5796/electrochemistry.21-S0001].
http://creativecommons.org/licenses/by/4.0/
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