抄録
我々は,東京湾における鉛はんだのリスクトレードオフ評価手法の研究を行った.対象物質は鉛はんだまたは鉛フリー
はんだを構成する鉛,銀,銅とした.水中濃度は,AIST-RAMTB(Aist-The Risk Assessment Model for Tokyo Bay)を用
いて行った.負荷源は大気と主要7河川とした.対象生物をマガキ(Crassostrea gigas),評価のエンドポイントを鉛は
EC50(growth inhibition:380μg L-1),銀は半数致死濃度;LC50(100μg L-1),銅はLC50(560μg L-1)とした.不確実係数(UF)は10と設定した.鉛のリスクの最大値は5.57×10-6,銀は1.40×10-6,銅は4.09×10-8であった(risk は単位なし).結果から東京湾における鉛はんだから鉛フリーはんだへ代替することでリスクの軽減が示された.