沿岸海洋研究
Online ISSN : 2434-4036
Print ISSN : 1342-2758
生態系モデリングによる食物網構造の把握と漁業の影響評価: 東北沖底層生態系へのEcopath 適用例
清田 雅史米崎 史郎成松 庸二伊藤 正木服部 努
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2015 年 53 巻 1 号 p. 55-64

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抄録
生態系に基づく漁業管理の実行可能性を検討するため,底魚資源調査データと漁獲統計を用いて東北沖北部水域の Ecopath 生態系モデルを構築した.Ecopath は平衡状態を前提とした食物網モデルで,水産関連データを取り込みやすく 作られており,文献情報を補いながら既往の知見をシステムとして組み上げ,その特性を描くことができる.生態系特性 として栄養構造やニッチ重複度,Mixed Trophic Impact(MTI),キーストーン指標などが出力され,物質のフローや機能 群間の相互作用を定量的に把握できる.さらに文献発表されている世界各水域のEcopath モデルとの比較を試みた.現存量や生産量,漁獲量を栄養段階に分割することで漁業が基礎生産に与える負荷量や漁獲による高次捕食者の食物損失の相対評価が可能であった.我が国周辺他水域について同様のモデリングを進め,データやモデルのギャップを特定し改善を図ることが望まれる.
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© 2015 日本海洋学会 沿岸海洋研究会
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