抄録
わが国では理科の成績は高い一方で、小中学生の理科に関する興味・関心が低く、 理科離れが課題となっている。他方で、理科教育の推進に寄与する理科支援員の詳しい関与状況等に関する報告は少ない。そこで、本研究では、現在も理科支援員事業を継続し、理科教材支援を行っている北区環境大学事業を対象として、理科教材支援に関する、教材導入の意思決定などの利用体制及び理科支援員の役割と今後の教材提供の改善点について明らかにすることを目的とした。東京都北区の理科支援員 4 名に聞き取り調査を実施し、教材利用の意思決定と理科支援員の業務内容を把握し、教材提供の意義や理科支援員の役割について検討した。調査期間は、 2024 年 2 月~3 月に行った。その結果、理科支援員は教材支援の判断関与、教材の管理、授業の支援を行っていることが分かった。また、教材は管理の手間や入手の困難性のある生物教材の支援が評価されていた。