抄録
個別化医療は, 遺伝子情報等に基づき患者一人ひとりの体質に合った最適な治療や薬剤を選択できるため, 今後の発展が期待されている。本研究では, 新潟県内の大学生を対象に個別化医療に関する意識調査を実施した。アンケート調査の結果, 対象層における個別化医療の認知度は非常に低い現状が明らかとなった。しかし, 個別化医療に関する情報を提示したところ, 多くの者が副作用のリスク軽減に高い関心を示し, 将来的には病気の予防や早期発見・早期治療への効果的な活用を期待していることが示された。さらに, 認知度向上のための施策として, マスメディアの活用や学校教育における取り組みを求める意見が多かった。これらの結果から, 個別化医療の非認知層に対しては, 特別なイベントよりも日常生活の動線上や既存の教育やメディアを通して自然に情報に触れられる取り組みが有効であると推察された。