抄録
淀川水系流域委員会は様々な新たな試みを行ってきた。その1つには、従来、行政が行ってきた事務局の機能を、外部の民間企業であるシンクタンクに委託した点が上げられる。これにより、委員会の独立性、中立性、自主性を高め、自由で活発な議論を行った。また、委員会では、会議の公開と傍聴者の発言機会の確保や中間とりまとめに対する意見の募集、一般の方々と意見交換を行う会の実施、寄せられた意見に対する委員会の考えをまとめた冊子等、様々な住民参加の試みを行ってきた。このような取り組みを支援してきた庶務(中立の民間事業者)の視点から、一部を紹介するとともに、計画策定プロセスの一環として、流域委員会の活動を振り返り、課題と今後の方向性について紹介する。