Global Navigation Satellite System(GNSS全地球航法衛星システム)を代表とする各種のセンサ情報を活用することで車両の状態や交通状況を知ることができるいわゆるプローブカーが提案されて20年余り,この技術は既に実用期に入ったがETC2.0を代表とするいわゆるスパースなプローブ情報処理にはまだ幾つかの課題がある.その解決方法について解説する.一方,プローブ情報処理の応用分野の一つでもあるロジステックの分野では道路上の配送車両の管理にとどまらず,倉庫の中でAutomated Guided Vehicle(AGV)の登場で道路上での車両より一足先に自動運転が実現している.この場合はAGVの走行効率の向上と作業者とAGVの協調が重要な課題となる.ロジスティクスはITSが経済活動の促進に直接貢献するという意味で非常に重要な分野であるので本稿ではそのような観点での研究開発トピックを解説する.