2020 年 13 巻 4 号 p. 321-330
東京オリンピック・パラリンピック競技大会を直前に控え8KTVや5G通信などの放送・通信インフラは,ますます重要性を増している.特に,8KTVは,高精細化・高臨場感化・多視点化など,究極の像メディアとして発展していくと考えられる.一方,1939年からテレビ実験放送が開始されてから80年,1953年から地上波テレビが開始されてから66年ほど経過した今だからこそ,改めて,TV放送技術開発の創成期を振り返り,先駆者の苦労を知り,今後の画質評価技術について考えてみたいと思う.