2021 年 14 巻 4 号 p. 308-317
無線ネットワークの発展と人工知能技術の向上を背景としたIoTシステムの普及がめざましい.高密度かつ大量に配置されたIoTデバイスからなる無線ネットワークを単なる情報収集手段としてではなくあらたな計算資源として活用し情報処理を行うことでIoTシステムの高度化,高機能化や低遅延化,低消費電力化が期待できる.本稿ではニューラルネットワークを組み込むことでニューラルコンピューティングによる汎用的な情報処理能力を備えた無線ネットワークを実現する研究を紹介する.