実験動物
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マウスコロニーにおけるマウス肝炎ウイルス汚染の既往反応による検索
岩井 浤伊藤 豊志雄山中 順子石原 保子
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1972 年 21 巻 4 号 p. 239-241

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抄録

マウス肝炎ウイルス (MHV) 汚染コロニー由来退役種親マウスについて, CF抗体を, 通常法と既往反応を利用した方法 (AR法) により検索した。通常法では37/279 (13%) の抗体検出率であったが, AR法では141/277 (51%) であった。一方, 非汚染コロニー由来マウスについては, AR法で2153匹中1例も抗体は検出されなかった。また, 抗体陽性率や抗体価の推移からコロニーにおけるウイルスの動態をより適確に把握するためには, AR法はきわめて有用であると思われた。既往反応を惹起するには, 4CF単位の抗原0.1mlをマウスに腹腔内接種し, 5~6日後に採血するのが適当と考えられた。

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© 社団法人日本実験動物学会
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