Experimental Animals
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マウスにおけるボーマン嚢上皮細胞の性差および微細構造
浜田 佑二
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1979 年 28 巻 4 号 p. 485-490

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抄録

ボーマン嚢上皮が立方細胞を有する腎小体は成熟したJCL-ICR, El, ASKおよびKKマウスの雄では90%以上に認められ, 成熟したJCL-ICR, dd, ElおよびASKマウスの雌では10%以下に認められたのに対し, 10週令および23~28週令のC57BL/6J-obマウスでは雄で87.2~88.7%, 雌で57.9~66.6%に見られた。このことから成熟C57BL/6J-ob雌マウスのボーマン嚢上皮細胞は通常の成熟雌マウスと異なり, 成熟雄マウスに類似していることが判明した。
JCL-ICR雄マウスのボーマン嚢上皮が立方細胞を有する腎小体の出現率は5週令より高くなり始め, 週令と相関して増加し, 完全に成熟した10週令マウスでは95.8%に達し, 成熟雌マウスとの間に差が認められた。立方上皮細胞の表面では密な微細絨毛と1~2して本の線毛との混在が見られ, 近位尿細管と類似の構造が観察された。

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