1979 年 28 巻 4 号 p. 491-495
Coccidiumに罹患した親から生まれた仔を生後25日令で離乳し, 隔離することによって, Coccidiumフリーウサギのコロニーを作出することに成功した。このコロニーは衛生的な飼育管理のもとで, 5年間にわたりCoccidium, Bordetella, Pasteurellaならびに耳介センダニの汚染を受けずに維持された。その結果, 離乳後幼若仔の下痢, 死亡はほとんど見られなくなった。一方, このコロニーでは新生仔の食殺や親に踏まれる圧迫死が多かったが, 産室床面積の拡大 (1, 600から3, 100cm2) , スノコの金網化, 滅菌乾草の使用などによって, これらの障害はかなり改善された。