Experimental Animals
Online ISSN : 1881-7122
Print ISSN : 0007-5124
NODマウスの糖尿発症におよぼす性腺摘出の影響
牧野 進国本 喜久子村岡 義博片桐 謙
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1981 年 30 巻 2 号 p. 137-140

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抄録

NODマウスの顕性糖尿発現におよぼす性ホルモンの影響を性腺摘出により検討した。性腺摘出雄の発症は高頻度で, その累積経時変化は無処置雌のそれとほぼ同じであった。一方, 性腺摘出雌の発症は低頻度で, 無処置雄のそれと類似するものであった。発症マウスの臨床所見について去勢マウスと無処置マウスの間に大きな差異は見られなかった。これらの成績は, 性ホルモンがNODマウスの顕性糖尿発現に関与していること, すなわち, 少くとも雄性ホルモンが抑制的に作用していることを示唆している。

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© 社団法人日本実験動物学会
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