Experimental Animals
Online ISSN : 1881-7122
Print ISSN : 0007-5124
日本で維持されているヒマラヤンウサギの繁殖成績について
松尾 朝紀数田 裕樹カスト アレキサンダー
著者情報
ジャーナル フリー

1981 年 30 巻 3 号 p. 269-273

詳細
抄録
Chbb: HM由来のヒマラヤンウサギは当研究所ですでに, 約10年間生産維持されている。本報告はその飼育, 繁殖および成長に関する基礎資料である。
雌雄成獣の体重は2.0-2.2kgであり, 他の品種に比べてやや低い。繁殖成績は以下の通りである: 奇形学試験の対照群に用いた母動物では, 妊娠率96%, 妊娠第29日の帝王切開で生存胎仔の得られなかった母動物2.7%, 一腹当りの平均生存胎仔数6.1±2.0, 奇形発現率1.3%。繁殖室における離乳率77-92%。
その他分娩の誘導, 仔獣の乳汁摂取量および成長等, 飼育管理についても併せて報告する。
著者関連情報
© 社団法人日本実験動物学会
前の記事 次の記事
feedback
Top