1985 年 34 巻 2 号 p. 211-214
一般成分の含有量が同じになるように修正した, 6種類のマウス, ラット用市販飼料のタンパク正味利用率 (屠体分析で求めたNet protein utilization, 以下NPUと略す) と, 精製全卵タンパク質およびミルクカゼインのNPUとを, 6週齢のSprague-Dawley系オスラットに, 粗タンパク質含量が各々10%の飼料を10日間与えて比較した。その結果, 市販飼料のすべてとミルクカゼインのNPUは精製全卵タンパク質のそれより低い値であった。6種類の市販飼料のうちの, 2種のNPUはミルクカゼインより低かったが, 残る4種類はミルクカゼインのNPUと同じであった。