Experimental Animals
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WBN/Kobラットの網膜変性症
三枝 雅土谷 稔奈良間 功
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1988 年 37 巻 3 号 p. 333-337

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抄録

高血糖好発系WBN/Kobラットに網膜変性症を見い出した。本系統ラットの網膜変性は病理組織学的に約30週齢以上の雌雄双方に認められた。本病変は加齢とともに進行性の過程を辿り, その出現率および程度は高齢でより顕著であった。その病理組織像は杆・錐状体層の消失から始まり, より進行した例では内顆粒層の消失・脱落を伴っていた。ERG検査では病理組織学的変化に先行して約20週齢頃からa波, b波の振幅の減弱が認められた。本系統の網膜変性は遺伝性のものと推察され, 今後遺伝的検討が必要である。

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© 社団法人日本実験動物学会
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