抄録
ビーグル犬の検便において接出されたトリコモナス (Pentatrichomonas hominis) を無菌的に培養した。このトリコモナスの各種薬剤等に対する感受性を調べた結果, 薬剤等への耐性は見られなかった。使用培地では極く少数のトリコモナスの接種によっても盛んな増殖が見られたことから, 培養による検便方法を改良した。培養したトリコモナスをマウスおよびラットに経口投与したところ, 両種ともに感染した。感染マウス糞便中のトリコモナスの放置ないしは乾燥に対する感受性を調べたが, 抵坑性は見られなかった。ビーグル犬へのトリコモナスの感染経路について考察した。