Experimental Animals
Online ISSN : 1881-7122
Print ISSN : 0007-5124
各種系統マウス胚の超急速凍結保存
中潟 直己
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1990 年 39 巻 2 号 p. 299-301

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抄録
高濃度の保存液 (DAP213: 2 M dimethyl sulphoxde, 1 M acetamide, 3 M propylene glycol in PB1) に胚を移し, 10~15秒後に, 直接液体窒素に浸漬することにより, 4つの近交系 (BALB/c C3H/He, C57BL/6およびDBA/2) と一つのクローズドコロニー (Slc: ICR) のマウス2細胞期胚の凍結保存を行なった。各種系統における融解時の形態的正常胚の割合は, 80.7~92.6%であった。また, これら形態的正常胚の受容雌への移植により, 移植胚の7.4~60.0%が新生仔へ発生した (BALB/c: 34.3%, C3H/He; 30.6%, C57BL/6: 60.0%, DBA/2: 7.4%およびSlc: ICR; 24.3%) 。
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© 社団法人日本実験動物学会
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