ラットの唾液蛋白をポリアクリルアミドゲルを支持体とした電気泳動を行ない, 系統間で2つの遺伝的多型を見いだした。我々はこれらの蛋白の発現を支配する遺伝子座をRsp-1およびRsp-2と命名した。いずれの遺伝子座も常染色体で, Rsp-1はRsp-1aとRsp-1bの2つの共優性対立遺伝子を持ち, Rsp-2はRsp-2aがRsp-2bに対して優性の単純なメンデル遺伝することが推定された。リンケージ試験の結果, Rsp-1はLGI, II, IV, VならびにAcp-2およびPg-1含むLGに属さず, Rsp-2はLGI, II, V, XならびにAmy-1, Es-6およびPg-1を含むLGに属していなかった。