Experimental Animals
Online ISSN : 1881-7122
Print ISSN : 0007-5124
ラットの唾液蛋白中に見い出された遺伝的多型
近藤 靖芹川 忠夫安江 正明山田 淳三
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1993 年 42 巻 1 号 p. 83-88

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抄録

ラットの唾液蛋白をポリアクリルアミドゲルを支持体とした電気泳動を行ない, 系統間で2つの遺伝的多型を見いだした。我々はこれらの蛋白の発現を支配する遺伝子座をRsp-1およびRsp-2と命名した。いずれの遺伝子座も常染色体で, Rsp-1Rsp-1aRsp-1bの2つの共優性対立遺伝子を持ち, Rsp-2Rsp-2aRsp-2bに対して優性の単純なメンデル遺伝することが推定された。リンケージ試験の結果, Rsp-1はLGI, II, IV, VならびにAcp-2およびPg-1含むLGに属さず, Rsp-2はLGI, II, V, XならびにAmy-1, Es-6およびPg-1を含むLGに属していなかった。

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© 社団法人日本実験動物学会
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