Experimental Animals
Online ISSN : 1881-7122
Print ISSN : 0007-5124
飼料中粗蛋白質の体重増加とNK活性への影響
木内 吉寛久原 孝俊渡来 智亀高 正夫
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1993 年 42 巻 4 号 p. 585-591

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抄録
体重増加と飼料摂取量の関係をC3H/He, C57BL/6, A/J, の3系統マウスで蛋白質含有量の異なる4種類の飼料を用いて実験をおこなった。同時にNK活性の測定もおこなった。3%蛋白質含有飼料群マウスの体重増加は3系統マウス共に非常に悪かった。また, 40%蛋白質含有飼料群は10%, 20%蛋白質含有飼料群より体重増加は悪かった。1, 2の例外を除いて, 飼料中の蛋白質含有量の多少と無関係に, マウスはほぼ一定量のカロリー (エネルギー) を摂取することが示された。また, 飼料中の粗蛋白質の量が体重増加に最も重要な役割をしていることも示された。また, C57BL/6の40%粗蛋白質含有飼料群において, 異常に多い飼料の摂取が見られた。4種類の蛋白質含有量の異なる飼料を摂取した3系統マウスにおいて飼料中蛋白質含有量の多少によるNK活性, 抗SRBC抗体産生に差は見られなかった。
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© 社団法人日本実験動物学会
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