ファルマシア
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FYI(用語解説)
促進酸化法
堀 久男
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2014 年 50 巻 1 号 p. 59_3

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抄録
促進酸化法とは,過酸化水素やオゾンを酸化剤として直接利用するわけではなく,それらを組み合わせたり,それらに紫外線や超音波等を照射することでヒドロキシラジカル(OHラジカル)を生成させて,水中の難分解性有機化合物を分解する方法である.OHラジカルは,pH等の反応条件が整えば過酸化水素やオゾンをそのまま用いた場合よりも高い酸化力を示し,有機化合物に対して電子移動反応,水素引き抜き反応,不飽和結合への付加反応等を起こす.これらの反応により水中の有機化合物の濃度を低減させることができ,様々な水処理プロセスに用いられている.
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© 2014 The Pharmaceutical Society of Japan
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