ファルマシア
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薬学会賞受賞 米田幸雄氏の業績
馬場 明道
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2014 年 50 巻 4 号 p. 355

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抄録

金沢大学医薬保健研究域薬学系の米田幸雄教授が,「多様化形質細胞間の神経アミノ酸シグナルの普遍性」に関する研究業績により,平成26年度日本薬学会賞を受賞された.成熟神経細胞のシグナル分子であるグルタミン酸,GABAが,形質の異なる細胞間でのシグナル伝達に普遍的に利用されるとの仮説に立ち,それを複数の幹細胞系で実証したものであり,極めて独創性,独自性の高い研究として高く評価される.加えて,多様化細胞の機能異常に由来する各種疾患の分子基盤の理解と創薬展開に大きく貢献するものであり,今後の展開が大いに期待される.長年の友人として心からお祝いを申し上げる.

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© 2014 The Pharmaceutical Society of Japan
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