抄録
6年制薬学教育を卒業した学生達が社会で活躍を始めている.社会が薬剤師に求めるニーズも大きく変化し,臨床現場で積極的にチーム医療や地域医療に参画できる能力が求められ,その能力習得のための薬剤師研修を大学が積極的にプロデュースする必要性が高まっている.特に,6年制薬学部で実施されている実習・演習を主体とした問題解決型学習(problem based learning:PBL)を現場の薬剤師に活用した研修が注目されている.チーム医療参画への実践的能力取得を目的として,薬学部が医療系学部と連携して行っている新しい薬剤師生涯研鑽の試みについて報告する.