2014 年 50 巻 7 号 p. 652-653
テルフェナジンと抗真菌薬との相互作用による心毒性(QT延長)やソリブジンとフルオロウラシル系抗悪性腫瘍薬との併用による死亡事件等を契機として,薬物相互作用が大きな問題となった.そこで,厚生労働省では薬物相互作用の検討のためのガイドラインを作成し(座長:加藤隆一教授(当時)),2001年に「薬物相互作用の検討方法について」を通知した.この指針は,策定当時としては最新の知見を取り入れた国際的にも先進的な指針であったが,現在の科学的知見から見ると足りないところが多くなった.