ファルマシア
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新薬のプロフィル
プレフェミン
岡 秀樹
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2015 年 51 巻 2 号 p. 154-155

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抄録

月経に伴う症状の中で,月経開始前に発現する種々の症状については,1931年にFrankが月経前緊張症として初めて報告し,その後「月経前症候群(premenstrual syndrome:PMS)」と定義され,一般に知られるようになった.現在,日本産科婦人科学会では,PMSを「月経開始の3~10日位前から始まる精神的,身体的症状で月経開始とともに減退ないし消失するもの」と定義している.PMSの症状は200~300種類とも言われており,身体的症状として,乳房のはり・痛み,肌あれ・にきび,下腹部のはり,眠気または不眠,疲労倦怠感,頭痛,腰痛,むくみ,下腹部痛,のぼせなど,精神的症状として,イライラ,怒りっぽい,情緒不安定,憂うつ,落ち着かない,緊張感などがある.生殖年齢の女性の約70~80%は,月経前に何らかの症状を伴うとされている.

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© 2015 The Pharmaceutical Society of Japan
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