ファルマシア
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セミナー
シーズを開発に導くためのレギュラトリーサイエンス教育
池田 浩治
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2015 年 51 巻 7 号 p. 649-653

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抄録

4月に日本医療研究開発機構(Japan Agency for Medical Research and Development:AMED)がスタートした.これまで文部科学省,経済産業省,厚生労働省において,独自に進められてきたライフサイエンス関係の実用化研究を一本化し,効率よく基礎研究シーズを実用化につなげることが目的だ.AMEDの立ち上げだけでなく,革新的医療技術創出拠点プロジェクトやジャパンキャンサーリサーチプロジェクトなど,革新的な医薬品,医療機器開発,特に実用化に焦点を当てて予算が配分されているようであるが,単に予算を一本化し,実用化研究に重点的に予算配分する程度で革新的な医薬品,医療機器開発は進むのだろうか.企業等で実用化研究に従事している読者であれば,答えはすぐに出ると思われるが,予算配分だけでは十分な成果を上げることはできない.
ここでは,有望な基礎研究の成果を実用化させるために必要な要素を挙げ,レギュラトリーサイエンス教育が果たす役割について解説する.

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© 2015 The Pharmaceutical Society of Japan
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