2016 年 52 巻 1 号 p. 62-63
本コラムスタートに当たり,まず初めに薬局薬剤師に焦点を当てて頂いたことに感謝すると共に,ここに1つの意味があると私は考えている.
平成24年時点における全国届出「薬剤師数」は約28万人,その半数以上の15万余人が「薬局の従事者」である.病院・診療所に従事する薬剤師が10年前の調査比で5千人の伸びに対して,薬局においては4万6千人の伸びと,医薬分業の進展と共に薬剤師の活躍領域は地域の薬局へとその裾野を広げてきた.また世界に先立ち,少子高齢化に直面している我が国において,今後将来にわたり薬局で従事する薬剤師も国民の医療や健康を支える重要かつ身近な担い手になることは間違いない.