ファルマシア
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有機触媒を用いたアトロプ選択的直接アリール化
山本 浩司
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2016 年 52 巻 11 号 p. 1072

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抄録

ビアリール化合物の軸不斉は,生物活性への影響や,光学活性な反応場の提供の面から注目を集めている.しかし,その重要性にもかかわらず,軸不斉制御の一般法は確立されていない.今回Xuらは,キラルリン酸触媒を用いた直接アリール化反応による2, 2’-ジヒドロキシ-1, 1’-ビアリール類の位置およびアトロプ選択的合成法を開発したので,本稿で紹介する.
なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
1) Wang J. Z. et al., J. Am. Chem. Soc., 138, 5202-5205 (2016).
2) Gao H. et al., Angew. Chem. Int. Ed., 55, 566-571 (2016).
3) Chen Y. H. et al., J. Am. Chem. Soc., 137, 15062-15065 (2015).

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© 2016 The Pharmaceutical Society of Japan
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