2017 年 53 巻 9 号 p. 900-905
ヒドロモルフォンは海外ではモルヒネの代替薬としてオキシコドンと共にガイドラインに記載され、中等度から高度の痛みやがん疼痛に用いられている。しかし、国内では未承認のため、本剤で疼痛を取り除くことができる可能性のある患者が、適切な鎮痛治療を得る機会を失っていた。このような状況を受け、日本緩和医療学会および日本緩和医療薬学会がヒドロモルフォン開発の要望書を提出し、厚生労働省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」にて「医療上の必要性あり」と判断されたことを受け、当社および当社グループ会社が同剤を共同開発した。