今回のAIブームは実は3回目で、2回目の80年代の時にも、医療職はAIに取って変わられるのではと言われた。 2回目のブーム以後、生き残ったシステムは画像認識、音声認識などで、処理能力、データの細緻化により、いま、花を咲かせつつある。 今回の技術的ブレークスルーはディープラーニングであるが、それによる診断には、根拠を示すことが難しい。問題はそれを患者が受け入れるかである。 一方、病気は患者の個性そのものであり、個性に対応することはまさに創造的な行為なのである。 これを念頭に、機械にできることは機械に任せ、新しい職能を常に探せ、と、前回のブームの際、30年前に賢者はすでに記している。