ファルマシア
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FYI(用語解説)
定量的構造活性相関(quantitative structure-activity relationship: QSAR)
芹沢 貴之
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2019 年 55 巻 10 号 p. 963_1

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抄録

化合物の化学構造と,生理活性との間の量的関係性のこと.QSARは,quantitative structure-activity relationshipの略で,「キューサー」と発音することが多い.化学構造を表現する数量として,化合物の物理化学的性質(脂溶性,電子効果,立体構造情報)の実測値や推定値,HOMO/LUMOなどのエネルギー,あるいは部分構造の有無を01のビット表現に直したフィンガープリントなどがある.また最近では,化合物グラフが利用されることもある.これにより,構造的に類似した化合物の活性を予測することを目的としている.

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© 2019 The Pharmaceutical Society of Japan
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