ファルマシア
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最前線
大規模脳画像データベースから見る脳の発達と加齢,認知症予防
瀧 靖之
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キーワード: , MRI, 発達, 加齢, 認知症
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2020 年 56 巻 11 号 p. 1014-1016

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抄録
超高齢社会に対応するためには、疾病の発症を未然に防ぐ、いわゆる一次予防が重要である。そのためには、個別化予防の実現が重要であり、個別化予防を実現するには、大規模データベースを用いた疫学研究が必要である。我々はこれまで脳MRIを中心とした、5歳~80歳までのおおよそ3000人の大規模な脳画像データベースを作成し、脳形態、脳機能、認知力と、遺伝要因、生活習慣要因などとの相関に関して種々の新知見を公表してきたので、それらを紹介するとともに、認知症の一次予防に関して考察していきたい。
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© 2020 The Pharmaceutical Society of Japan
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