日本医科大学名誉教授 漢方・免疫たかはし内科クリニック
2020 年 56 巻 3 号 p. 203-207
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今から2000年ほど前、長沙の知事であった医聖・張仲景は、ウイルス感染に惹起する急性熱性病の治療体型を傷寒論雑病論に葛根湯・桂枝湯・麻黄湯などの発汗解表薬として紹介した。本総説では、こうした発汗解表薬の意義について現代免疫学的視点から考え、その機序がアレルギー疾患の制御にも通ずるものであることを提示し、漢方薬によるアレルギー疾患に対する治療法について新たな視点からえてみたい。
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