名古屋市立大学大学院薬学研究科生薬学分野
2021 年 57 巻 2 号 p. 109-113
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ブシは、トリカブト属植物の根を加熱等により減毒化した生薬であり、鎮痛の効能をもつ。ブシの漢方医学での薬能である散寒止痛から、オキサリプラチンの副作用、冷痛覚過敏に対する作用を検討し、その有効成分としてネオリンを同定した。ブシおよびネオリンは、パクリタキセルまたは坐骨神経結紮によるマウス神経障害性疼痛モデルでも有効であった。ネオリンは加熱により分解せず、減毒化してもブシが鎮痛薬として有用な背景を明らかに出来た。
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