京都大学生存圏研究所
2021 年 57 巻 8 号 p. 705-709
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脂溶性のナフトキノン系赤色色素であるシコニンは、ムラサキ科の6属内の限られた種だけが生産する化合物である。その化学構造は比較的単純であるが、特殊な化学特性を持つため、供給はもっぱら天然資源に依存している。その代表が絶滅危惧植物に指定されている薬用草本のムラサキで、新たな薬理活性が次々と報告される一方、供給には潜在リスクがある。今、世界的に新たな潮流を生み出しているこのシコニンをめぐる研究を紹介する。
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