わが国の沿岸漁業で未利用資源化しているアカエイの有効利用を促進するため,東京湾で漁獲されたアカエイ可食部の軟骨に含まれるコンドロイチン硫酸含量を調査した結果,通年にわたって従来からコンドロイチン硫酸原料とされているヨシキリザメ脊椎を上回るコンドロイチン硫酸が含まれていることを明らかにした.この知見をもとに千葉県の沿岸漁業で漁獲されながら利用されていなかったアカエイを原料とした製品開発が行われ,コンドロイチン硫酸を訴求要素とした加工製品が開発・販売されるに至った.同製品の試食アンケートの結果,食材からのコンドロイチン硫酸摂取の健康機能性への有効性情報を求める傾向が強かった.