Functional Food Research
Online ISSN : 2434-3048
Print ISSN : 2432-3357
廃用性骨粗鬆症モデルマウスにおけるルテインの骨代謝調節
田中 優樹富成 司清水 絢介髙戸谷 賢池田 圭佑松本 千穂平田 美智子内山 奈穂子稲田 全規
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2025 年 21 巻 p. 47-54

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抄録
骨は骨吸収性細胞である破骨細胞と,造骨性細胞である骨芽細胞による骨リモデリングによって維持されている.骨吸収と骨形成はホルモンや機械的負荷などにより厳密に制御され,このバランスが崩れると骨破壊性の骨粗鬆症を発症する.高齢者において,転倒骨折などによる長期の不動は廃用性骨粗鬆症を介した要介護状態への移行を引き起こす.廃用性骨粗鬆症の予防および治療法の開発は大きな社会的課題の1つであるが,機能性成分の摂取による予防の報告は少ない.本稿では,細胞培養系,in silicoドッキングシミュレーション,廃用性骨粗鬆症モデルである後肢懸垂(HLU)マウスを用いたルテインの効果検討を解説する.細胞培養系を用いた検討では,ルテインは破骨細胞分化の抑制と骨芽細胞の活性化による骨形成を促進することが明らかとなった.ルテインの標的分子をin silicoドッキングシミュレーションを用いて検討したところ,ルテインはIκB kinase beta(IKKβ)に直接相互作用をすることで,Nuclear factor-kappa B(NF-κB)シグナルを阻害している可能性が示唆された.廃用性骨粗鬆症モデルマウスを用いてルテインの骨量への作用を検討したところ,1%(w/w)ルテイン配合飼料の摂取により骨量減少が抑制されることを新たに見出した.
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