繊維学会誌
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(methyl glutamate-glutamic acid)共重合体繊維およびPoly (methyl glutamate)表面鹸化繊維の研究
滝澤 章辻田 義治木下 隆利村藤 義則
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1983 年 39 巻 5 号 p. T188-T197

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抄録
Poly (methyl gluamate) (PMG)およびPoly (glutamic acid) (PGA)繊維の両方の優れた特性をもつポリペプチド繊維の調製について検討し,次の結果を得た。
(1) PMG繊維の均一鹸化で得られる(methyl glutamate-glutamic acid)共重合体繊維は,力学的性質をあまり害わずに,良い吸湿性と染色雛を示す。PMG繊維の表面鹸化により,円周部分が共重合体,芯部がPMGの繊維が得られ,特に湿潤強度,湿潤弾性率が優れている。
(2) ポリペプチド繊維の引張強度は,分子の配向度よりも,β-型構造の含有率に強く依存する。
(3) 繊維の吸湿性が皮膜のそれより高いのは,繊維中のβ-型構造のせいである。
(4) β-型構造での吸湿は,低温度では主鎖の自由な極性基に水分子が収着されるが,高湿度では,更に主鎖極性基間相互作用がこわれ,この部分に水分子がつくことが示された。
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