日本建築仕上学会 大会学術講演会研究発表論文集
Online ISSN : 2760-3423
2002年大会学術講演会研究発表論文集
会議情報

シーリング材と仕上塗材との適合性
その3 シーリング汚染面の改修方法について
内藤 文明渡辺 秀輝猪砂 幸弘高橋 英之伊場 岳司北瀬 正義
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 47

詳細
抄録
一般的に汚染事故が発生している場合の対策は、今のところシーリング材を撤去した後、塗り重ね適合性の良いシーリング材·塗材を使用するのが一般的であるが、次の問題点が指摘される。
(1)既存のシーリング材を撤去する際、同時に仕上げ塗材をも撤去するので、特にテクスチャーペイントの場合、補修跡が目立ちやすい。
(2)コスト負担が大きい
(3)時間(工期)がかかる。
(4)産業廃棄物を排出する。(環境負荷が大きい)
仕上げ塗材を塗り重ねる場合、次の問題が指摘される。
(1)既存シーリング材と、仕上げ塗材の適合性が悪い場合、直接仕上げ塗材を塗り重ねると再び汚染する可能性がある。
(2)汚染した箇所に対して、直接バリアプライマーを塗付した場合、どれくらい効果があるのか不明確である。
などが考えられる。
しかし、既存のシーリング材を撤去せずに仕上げ塗材を使用することにより、再汚染が防止できるならば、現状の問題点を解決できるのではないか、という点に着目した。
著者関連情報
© 2002 日本建築仕上学会
前の記事
feedback
Top