抄録
筆者らは、真空脱水締固め工法による床スラブコンクリートの品質改善効果に関する詳細な検討を行ってきた。これまでの一連の室内実験では、真空処理時の真空度(=大気圧⁄吸引圧)は90%前後で行ってきた。しかし、実際の施工現場では、この真空度は60%~80%程度で、現場の状況によっては、この値を下回る可能性もある。真空脱水処理の効果を大気圧による圧密と考えると、真空度が下がると効果が薄れる恐れがある。そこで本研究では、これらの問題を実験的に検証することを目的として、真空脱水工法の真空度および処理の継続時間の違いにより、コンクリートスラブ試験体の表層および内部強度分布性状がどのように異なるかを検討した。