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建物の高寿命化やメンテナンスフリー化にともない、フッ素樹脂塗装や、フッ素樹脂フィルムをラミネートした機能性仕上材料が普及している。これらの材料は、シーリング材との接着が必要となる場合も多いが、良好な接着ができないという大きな課題があった。また、経済的および環境的背景により、既存建物の改修工事が増加するなか、既設のシリコーンシーリング材の打ち替えにおける新旧シーリング材の打継接着も大きな問題となっている。筆者らは、これらのシーリング材接着が困難な各種被着体に対する接着改良工法として、コロナ放電による被着面の表面改質による接着改良工法の開発を行い、実用的な接着改良工法を確立した。本報では、その検討結果と施工事例を報告する。